17/05/05付のiTunesトップソングの結果をまとめていきます。
最新のチャートでは、倉木麻衣の「渡月橋 ~君 想ふ~」が1位に返り咲いた。倉木麻衣の今作は、登場3週目に入っても、非常に粘り強い推移が続いている。GWに映画「名探偵コナン」を見る人が増え、今作の購入数も増えていると見られる。
3位にはWANIMAの「やってみよう」が返り咲いた。この日、朝の情報番組で取り上げられたことが、急上昇のきっかけになったようだ。
<ルール、順位推移の記録について>
・iTunesのトップソングにおける、毎日0時台〜23時台の順位推移を記録する。
・各時刻の順位を10分間隔で更新。
最終的に、毎時50分時点の順位を各時刻の順位として記録する。
・更新時点の1位から順番に掲載する。
・EXPLICITマークの作品もランクイン対象である。(2013/5/19 19:00〜)
・指数は音楽の売れ行きを示す独自の指標であり、DL数とは関係ない数値である。指数はトップソングの順位が高いほど大きく、ランクイン日数、順位の浮上度、インターネット上の言及度によって変動する。月曜日から日曜日までの指数の合計を週間ランキング「オリジナルiTunes週間トップソング」として発表する。週間ランキングの詳細について「オリジナルiTunesトップソング紹介資料」に記載する。
・累積指数は2012/12/30以降の累積点。2016/05/17以降は新基準(Ver2.0)で算出したポイントを発表。
・各日の解説(振り返り)は翌日更新。
・1位~10位
★1位…倉木麻衣 「渡月橋 ~君 想ふ~」
(アルバム: 渡月橋 ~君 想ふ~ – Single)
0時:2 → 1時:2 → 2時:2 → 3時:2 → 4時:2 → 5時:2 → 6時:2 → 7時:2 → 8時:2 → 9時:2 → 10時:2 → 11時:2 → 12時:2 → 13時:2 → 14時:2 → 15時:2 → 16時:2 → 17時:2 → 18時:2 → 19時:2 → 20時:2 → 21時:2 → 22時:1 → 23時:1
| 指数: 3504 | 累積: 105028 |
■ 「渡月橋 ~君 想ふ~」は、倉木麻衣の41thシングル表題曲で、アニメ映画「名探偵コナン から紅の恋歌」の主題歌に起用されている。登場初日(2017/4/19)のチャートで1位を獲得。倉木麻衣にとって、iTunesの1位獲得するのは史上初の記録となった。これまで、倉木麻衣の楽曲は2013/2/7に「TRY AGAIN」が24位を記録したのが最高であり、1位獲得どころか、トップ10入り、トップ20入りも初であった。今作は楽曲の雰囲気が映画と合っているなどの理由から、倉木麻衣のファン以外の層を巻き込んで売れていると見られ、倉木麻衣にとって久々の大ヒットを記録する可能性がある。今後のチャート推移からも目が離せないだろう。
2位…BUMP OF CHICKEN 「リボン」
(アルバム: リボン – Single)
0時:1 → 1時:1 → 2時:1 → 3時:1 → 4時:1 → 5時:1 → 6時:1 → 7時:1 → 8時:1 → 9時:1 → 10時:1 → 11時:1 → 12時:1 → 13時:1 → 14時:1 → 15時:1 → 16時:1 → 17時:1 → 18時:1 → 19時:1 → 20時:1 → 21時:1 → 22時:2 → 23時:2
| 指数: 4957 | 累積: 37318 |
■ 「リボン」は、BUMP OF CHICKENの配信限定シングル曲で、「Galaxy」のCMソングに起用されている。登場初日(2017/5/1)のチャートでは、配信開始からわずか2時間弱で1位を獲得するロケットスタートとなった。相変わらずの巨大な支持を獲得しており、今後の推移にも要注目と言えるだろう。
●3位…WANIMA 「やってみよう」
(アルバム: やってみよう – Single)
0時:8 → 1時:10 → 2時:10 → 3時:9 → 4時:10 → 5時:10 → 6時:10 → 7時:10 → 8時:4 → 9時:4 → 10時:4 → 11時:4 → 12時:3 → 13時:3 → 14時:3 → 15時:3 → 16時:3 → 17時:3 → 18時:3 → 19時:3 → 20時:3 → 21時:3 → 22時:3 → 23時:3
| 指数: 2519 | 累積: 255136 |
■ 「やってみよう」は、童謡「ピクニック」をWANIMAがロックアレンジした楽曲で、2017年1月からauのCM「やってみよう」篇でOAされ、大きな注目を集めている。今作は登場初日(2017/3/8)のチャートで2位に登場すると、同年3/10のチャートで初の1位を獲得した。これまでは前作「ともに」が記録した2位が最高で、1位獲得はWANIMAにとって初の快挙となった。その後、4月に入ってもチャート上位へのランクインが続いている。auのCMソングは、2016年に「海の声」「みんながみんな英雄」が大ヒットしたが、今作もこれらの2作品に続く大ヒットを記録している。今日は、朝の情報番組でライブの映像が流れたことをきっかけに再び大きな注目が集まり、急上昇してトップ3返り咲きとなった。
4位…オースティン・マホーン 「ダーティ・ワーク」
(アルバム: Dirty Work – Single)
0時:4 → 1時:4 → 2時:4 → 3時:4 → 4時:4 → 5時:4 → 6時:4 → 7時:4 → 8時:5 → 9時:5 → 10時:5 → 11時:5 → 12時:5 → 13時:5 → 14時:5 → 15時:5 → 16時:5 → 17時:5 → 18時:5 → 19時:5 → 20時:5 → 21時:4 → 22時:4 → 23時:4
| 指数: 2134 | 累積: 164087 | 合算: 253428 |
■ 「ダーティ・ワーク」は、アメリカ出身の男性歌手オースティン・マホーンの楽曲で、2015年7月に発売された。2015年の発売直後は日本で全く注目されていなかったが、2017年1月にお笑いタレント・ブルゾンちえみが “ブルゾンちえみ with B” として披露した「キャリア・ウーマン」のネタの中で使用されると、一気に注目を集めた。「キャリア・ウーマン」が、ネタ内の “35億” や “撒いてごらん!自然と男は寄ってくるから” などのフレーズが受けて大ブレイクすると、本楽曲の売れ行きも急上昇し、2017/2/14のチャートでついにトップ10入りを記録した。その後、ブルゾンちえみが「R1ぐらんぷり2017」に出演した同年2/28のチャートで3位に浮上。オースティン・マホーンが来日し「スッキリ!!」に出演した同年3/29のチャートで、ついに1位を獲得した。洋楽からは2015年のカーリー・レイ・ジェプセンとテイラー・スウィフト以来となる、久々の大ヒット作誕生となりそうだ。
5位…シェネル 「Destiny」
(アルバム: Destiny – Single)
0時:6 → 1時:6 → 2時:6 → 3時:6 → 4時:6 → 5時:6 → 6時:6 → 7時:6 → 8時:7 → 9時:7 → 10時:7 → 11時:7 → 12時:7 → 13時:7 → 14時:7 → 15時:7 → 16時:7 → 17時:7 → 18時:7 → 19時:7 → 20時:7 → 21時:7 → 22時:6 → 23時:5
| 指数: 2081 | 累積: 30130 |
■ 「Destiny」は、TBS系金曜ドラマ「リバース」の主題歌に起用されている楽曲である。登場初日(2017/4/28)はドラマの放送日とも重なって7位にランクインし、翌4/29のチャートで3位を記録した。大ヒットした「Happiness」(2014年)の記録にどこまで迫ることができるかが注目点と言えるだろう。
▼6位…西野 カナ 「パッ」
(アルバム: パッ – Single)
0時:3 → 1時:3 → 2時:3 → 3時:3 → 4時:3 → 5時:3 → 6時:3 → 7時:3 → 8時:3 → 9時:3 → 10時:3 → 11時:3 → 12時:4 → 13時:4 → 14時:4 → 15時:4 → 16時:4 → 17時:4 → 18時:4 → 19時:4 → 20時:4 → 21時:5 → 22時:5 → 23時:6
| 指数: 2483 | 累積: 30520 |
■ 「パッ」は、西野カナの30thシングル表題曲で、「ビタミン炭酸 MATCH」CMソング、日本テレビ系「スッキリ!!」5月度テーマソングに起用されている。今作は登場初日(2017/4/26)のチャートでは8位、翌4/27のチャートで6位となり、発売初週がスロースタートであったが、同年5/2にシングルの「予約注文」のステータスが取れると売れ行きを伸ばし、3位を記録した。西野カナの2013年以降のシングル表題曲は全て10万ptを突破しており、今作でもこの記録が続くのかどうかが注目点の一つと言えそうだ。
7位…ClariS 「ヒトリゴト」
(アルバム: ヒトリゴト – EP)
0時:5 → 1時:5 → 2時:5 → 3時:5 → 4時:5 → 5時:5 → 6時:5 → 7時:5 → 8時:6 → 9時:6 → 10時:6 → 11時:6 → 12時:6 → 13時:6 → 14時:6 → 15時:6 → 16時:6 → 17時:6 → 18時:6 → 19時:6 → 20時:6 → 21時:6 → 22時:7 → 23時:7
| 指数: 2086 | 累積: 51674 |
■ 「ヒトリゴト」は、ClariSの16thシングル表題曲で、アニメ「エロマンガ先生」のOPテーマに起用されている。登場初日(2017/4/23)のチャートでトップ3入りを記録すると、同年4/26のチャートで2位に浮上した。ClariSの楽曲が2位を記録するのは、2013/10/27の「カラフル」以来、約3年半ぶりの快挙となった。
8位…アリアナ・グランデ、ジョン・レジェンド 「美女と野獣」
(アルバム: 美女と野獣 オリジナル・サウンドトラック<英語版>)
0時:7 → 1時:7 → 2時:7 → 3時:7 → 4時:7 → 5時:7 → 6時:7 → 7時:7 → 8時:8 → 9時:8 → 10時:8 → 11時:8 → 12時:8 → 13時:8 → 14時:8 → 15時:8 → 16時:8 → 17時:8 → 18時:8 → 19時:8 → 20時:8 → 21時:8 → 22時:8 → 23時:8
| 指数: 1386 | 累積: 71807 | 合算: 91179 |
■ 「美女と野獣」は、ディズニー長編アニメーション映画「美女と野獣」の実写版映画の主題歌で、アニメ版主題歌の「ビューティー・アンド・ザ・ビースト〜美女と野獣」をアリアナ・グランデとジョン・レジェンドがカバーした楽曲である。登場初日(2017/2/03)からしばらくの間はトップ20を推移し、その後、一時100位外に順位を落としたが、同年3月〜4月にかけてチャートを上昇し、同年4/7のチャートで初のトップ10入りを記録した。日本では同年4/21に映画が公開され、今後、さらに大きなヒットを記録する可能性がある。
●9位…秦 基博 「Girl」
(アルバム: Girl – Single)
0時:78 → 1時:35 → 2時:25 → 3時:24 → 4時:24 → 5時:23 → 6時:23 → 7時:22 → 8時:21 → 9時:21 → 10時:19 → 11時:19 → 12時:18 → 13時:17 → 14時:17 → 15時:15 → 16時:14 → 17時:13 → 18時:13 → 19時:13 → 20時:12 → 21時:12 → 22時:10 → 23時:9
| 指数: 1088 | 累積: 1225 | 合算: 41095 |
■ 「Girl」は、2013年に発売された秦基博の4thアルバム「Signed POP」の収録曲で、ヨコハマタイヤ「BluEarth」(ブルーアース)のCMソングに起用された楽曲である。2013年1月の発売直後は、同年3/16のチャートで56位を記録したのが最高だったが、その後3度の浮上を記録し、4年以上に渡るロングセラータイトルとなっている。
● 2013年10月にセルフセレクションアルバム「ひとみみぼれ」が発売されると、再び大きな注目を集め、同年10/20のチャートで10位に浮上し、発売から9ヶ月目で初のトップ10入りを記録した。また、2013年の「年間USEN HIT J-POPランキング」では1位を獲得し、快挙が報じられた同年12/12のチャートでは200位圏外→25位へと急上昇した。
● 2014年10月には弾き語りベストアルバム「evergreen」に収録されて再び注目が集まり、同年11/11のチャートで25位まで再浮上した。当時、秦基博は「ひまわりの約束」が大ヒット中であり、相乗効果もあり、発売から2年近く売れ続けるロングセラーとなった。
● 2017年4月に日本テレビ系木曜ドラマ「恋がヘタでも生きてます」の主題歌に起用されたことを機にリカットシングルとして発売されると、再び大きな注目を集め、同年5/5のチャートで9位に再浮上し、2013/10/20以来3年8ヶ月ぶりのトップ10返り咲きを記録した。
10位…星野源 「恋」
(アルバム: 恋 – EP)
0時:12 → 1時:11 → 2時:11 → 3時:11 → 4時:11 → 5時:11 → 6時:11 → 7時:11 → 8時:11 → 9時:11 → 10時:11 → 11時:11 → 12時:11 → 13時:11 → 14時:11 → 15時:11 → 16時:11 → 17時:10 → 18時:9 → 19時:9 → 20時:9 → 21時:9 → 22時:9 → 23時:10
| 指数: 1024 | 累積: 937109 |
■ 「恋」は、2016年10月に発売された星野源の9thシングル表題曲で、星野源自身が出演したTBSテレビ系火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」主題歌に起用された。このドラマのエンディングで新垣結衣、星野源をはじめとするドラマの出演者が今作に合わせて踊る “恋ダンス” が、視聴者を中心に大ブームとなり、楽曲の売れ行きを強力に後押しした。ドラマの初回放送日(2016/10/11)に配信スタートした今作は、初日に大ヒット中のRADWIMPS「前前前世」を上回り1位を獲得すると、翌年の2017/1/12に宇多田ヒカルの「光 (Ray Of Hope MIX)」に記録を止められるまで、94日連続で1位を獲得した。初日から94日連続1位は、当サイトで記録を取り始めた2013年以降の最長記録であり、従来の最長記録だった松たか子「レット・イット・ゴー~ありのままで~(日本語歌)」の同50日連続(2014/3/19〜2014/5/7)の約2倍にも及ぶ “超” 大記録である。最後に1位を獲得した同年2/7までに通算1位獲得日数を111日に伸ばし、従来の最長である松たか子「レット・イット・ゴー~ありのままで~(日本語歌)」の通算70日を大幅に上回る記録となった。トップ10入りは初日から2017/2/22まで134日間続き、同年2/23に11位に落ちて連続記録がストップしたが、同年4/1の時点でトップ10外はその1日のみであり、登場172日中171日でトップ10入りを記録している。「恋」が2年連続で年間ヒット曲に名を連ねることは間違いなく、今や、国民的ヒット曲と言える存在となっている。
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