プレイバック2006年:(第12回)06.02.15週シングルチャート

LINEで送る
Pocket

2006年のオリコン年間チャート集計期間のシングルに焦点を置き、1週間ごとに振り返っていく企画です。

第12回は06.02.15発売週。
首位が5万枚を割れる低レベル週。ただ、いつもと違い非常に新鮮な首位争いを見ることができた。


この週首位を獲得したのは、ASIAN KUNG-FU GENERATION「ワールドアパート」だった。アジカンがシングル首位を獲得するのは初めてのことで、この時ファンの間からは大きな喝采が上がった。

しかしこの週の首位の行方は、最終日である日曜付デイリーが出るまで安易に確定できない状況だった。
初日デイリー首位になったのはアジカンで、その後3日間首位を守った。金曜付で首位が柴咲コウ「影」に移ってやや波乱気味の展開になると、柴咲も首位を2日間キープ。その間のアジカンは2位→3位という降下推移で、柴咲との差はじりじりと迫っていった。柴咲がドラマ「白夜行」の効果でどこまで売り上げを伸ばしたのか全く想像がつかず、週間首位の行方が完全に分からなくなった。そして最終日である日曜付、デイリー首位は絢香「I believe」が獲得。柴咲が2位、アジカンが5位となっていよいよ週間結果。

結局、アジカンが初日からの貯金を守りきり週間首位を獲得。初日当ブログで予想した「前作越えで初動7万枚」という予想は外れて、4.9万枚と前作割れとなった。柴咲が2位で初動3.5万枚だったことを考えれば、初日で差を付け逃げ切ったと捉えるのが妥当なところだろう。

3位だったのが倖田來未「WIND」で、フジテレビのトリノ五輪特集で流れた楽曲だった。ベスト盤リリース発表が逆効果となり、シングルの初動売り上げ低下には歯止めがかからず。
また、ドラマ「小早川伸木の恋」EDだったナナムジカ「くるりくるり」が週間9位となり、初動1.5万枚を記録した。「新キッズ・ウォー」応援歌となっていた前作の初動0.3万枚を大きく上回っての快挙となった。

週間首位
ASIAN KUNG-FU GENERATION「ワールドアパート」…初動4.9万枚

主な出来事
・アジカンがデイリー首位発進
・アジカンが初のシングル首位獲得
・ナナムジカがトップ10入り


この記事をご覧の方には、以下の記事もおすすめです