back number「花束」が配信で再ブレイク ユーザの間で「歌詞画」「歌詞プリ」「歌詞LINE」が流行

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back numberの人気曲「花束」が今年に入り、ロングセラーを記録している。iTunesトップソングでは今年に入ってから100位以内をキープする日が大半を占めていたが、最新のチャートでは20位以内に入り、勢いを増している状況である。発売は2011年6月であり、発売から3年4ヶ月経過した作品が、何故今になって再ブレイクの兆しを見せたのだろうか。

 

■ Twitterでの言及数がとにかく多い
 今作の注目度の推移を調べていくと、Twitterでの言及数がとにかく多いことに気付かされる。「Yahoo! リアルタイム検索」で過去30日の言及数を検索すると、今作に対する言及は1日あたり100〜150件ほどで推移している。ライブが開催された9/14-15は、1日に500件以上の言及数を記録している。比較するために、試しに最新曲の「繋いだ手から」で検索してみると30〜40件であり、注目度の違いは明らかと言えるようだ。

■ 内訳の殆どがユーザによる「歌詞画」「歌詞プリ」「歌詞LINE」
 もっと深く調べていくと、Twitterのユーザによる言及はテレビ番組での楽曲披露に関するものではなく、多くが「歌詞画」「歌詞プリ」「歌詞LINE」の3種類であることが分かった。

 「歌詞画」は、楽曲の歌詞をイラスト化したものであり、一部のユーザの間で広まっている。以下のツイートは「花束」に関するイラストだが、1000件以上のリツイートを集めたものもあり、注目度が高いことを裏付けている。

 また、一部のユーザの間では「歌詞プリ」と呼ばれる、歌詞に合わせて雰囲気やデコレーションを作ったプリクラが流行している。また、歌詞に合わせ、カップルがLINEで「歌詞LINE」を行い、その様子をTwitterに投稿する事例も、今年の夏以降に急増している。このような文化は、主に女子中高生を中心に広まりを見せている。

 これらの、言わばユーザ発の文化が楽曲への言及数を上げ、爆発的ではないものの、楽曲の地道なロングセラーの要因になっている。現代版の「口コミ」で広がったリバイバルヒットと言える。今後も共感を得られた歌詞の楽曲を題材にした「遊び」が広まり、ヒットに結びつく可能性があると言えるだろう。今はまだ一部の流行にすぎないが、このような文化がさらに広まれば、今まで以上に「歌詞」が重要視される時代になりそうだ。

 

(参考) back number 「花束」今年のiTunesトップソング順位
03/01 189位
04/01 *55位
05/01 153位
06/01 *61位
07/01 *80位
08/01 111位
09/01 *58位
10/01 *31位
10/11 *17位

 

back number 「花束
(アルバム: 花束)

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