■ ワースト記録の更新が止まらない
オリコンのシングル週間50位が1000枚を割ったのは、2011/03/28付が最初であった。その時は「東日本大震災の直後でCDの流通が止まったため」と理由付けされ、一過性の現象に受け取られたが、CDの売上枚数はその後も落ち続け、3年後の2014/04/21付で初の900枚割れとなり、今週、初の800枚割れとなった。
この時期のワースト記録更新の背景としては、ただでさえ年末年始で新譜が少ない週であることと、NHK紅白歌合戦で披露された作品が売上枚数を伸ばす所謂「紅白効果」と呼ばれる現象がiTunesに奪われていることが挙げられる。特に後者の移行は明らかであり、現に「NHK紅白歌合戦」の放映後、iTunesで紅白の披露作品がほぼ1週間に渡ってトップ5を占めたのに対し、オリコンのCDシングルデイリーランキングでは中島みゆきとサザンオールスターズがトップ10に上がったくらいであり、反応が全く異なったのである。
最近は、以前紹介した「オリコンハッキング商法」などにより1ユーザに多くの媒体を買わせて売上枚数を増やそうとするレコード会社が後を絶たない。このような商法によって売上枚数が維持されているかと思いきや、ワースト記録の更新は止まっていないのである。このような商法が台頭してもなお記録が塗り替えられ続ける現状は、CDシングル離れが確実に加速していることを裏付けていると言えそうだ。
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iDOL Street 2014-12-02 |