今週のオリコンシングルチャートで、スキマスイッチ「ガラナ」が週間首位を獲得。初動は4.1万枚と低レベルなものの、彼らにとって初の首位獲得となった。
昨日行われた駒大苫小牧と早稲田実業による決勝戦は15回引き分けの大熱戦(瞬間最高視聴率は37.1%)、本日行われた再試合も早稲田実業が4-3の大接戦の末優勝と、最後の最後まで好試合が繰り広げられ、大きな盛り上がりを見せた今年の高校野球。今週のシングル首位は、2006 ABC夏の高校野球統一テーマ曲の「スフィアの羽根」を収録したスキマスイッチのニューシングル「ガラナ」が獲得した(初動売上4.1万枚/※「ガラナ」は速水もこみち、長澤まさみ主演の映画『ラフ』主題歌)。
自分が今書きたいことは、オリコンの記事でも煽られているように今回の首位獲得の大きな要因となったのは「高校野球」タイアップなのではというもの。特に今年は、早実のエース斉藤投手と駒苫のエース田中投手の素晴らしい投げあいに印象付けられる白熱した決勝戦となり、上の記事でも挙がっているような高視聴率となった。
その高校野球のテレビ朝日系列中継及び各ニュースでの高校野球コーナーで用いられたのが、「ガラナ」のカップリングである「スフィアの羽根」である。爽やかで前向きな印象のサウンドはうだる様な暑さの夏の甲子園の舞台にピッタリで、歌詞も球児の頑張りを後押しするような物となっている。そして同時に過ぎ行く夏を思えば、切なさを感じさせてくれる。
日曜日の再試合の高視聴率による効果の度合いはMステ効果を遥かに超えるものがあるはず。そしてその通りに、翌日月曜日の売り上げが反映される月曜付デイリーチャートでは「ガラナ」が見事首位に返り咲いている。今大会の試合がそれだけ多くの人に感動を与え、同じくらいにスキマスイッチの楽曲のサウンドが視聴者の耳に残ったのだろう。
ちなみに補足する。昨日放送された「熱闘甲子園」のエンディングを見た人が、このブログを訪れてくれている人たちの中でどれだけいるか分かりませんが、あのシーンではスキマスイッチの「奏(かなで)」という楽曲が使われていた。こちらはアルバム「夏雲ノイズ」に収録されている。毎年あのエンディングに泣かされ続けていましたが、今大会のエンディングの完成度も非常に高かった。
甲子園で生まれた多くの熱戦・感動を彩るのに際し、スキマスイッチのこれらの楽曲は文句なしのクオリティを誇っていたと言える。週間首位獲得枚数は低かったものの、楽曲の良さが評判となりこれからも累積売り上げを伸ばしていけるか大いに期待したい。
↓「スフィアの羽根」を少し聴くことが出来ます。
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