賛否両論の宇多田新曲、果たして売れるのか…?

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来週のオリコンシングルチャートでは、宇多田ヒカル「ぼくはくま」の売り上げ動向が一つの大きな焦点となる。最近の絶不調から立ち直る前にさらに冒険した宇多田ヒカルの今作は、果たしてどの程度売れるのか。


宇多田ヒカルがなんと童謡にチャレンジした。しかしファンの間でもそんな宇多田サイドの挑戦振りには賛否両論、むしろ否定の意見が多いくらいだ。

宇多田の最近3作のシングルは全て大が3個つくほどの不振。
昨年9月の「Be My Last」で初動15万枚どころか10万枚を割れて激震が走ったのをきっかけに、大スランプが幕を開ける。12月の「Passion」は「ゲームファンにはとっては名曲」と、一部で絶賛の嵐のように見えたわりには初動4.9万枚。固定ファン離れが一気に加速し、タイアップとなったPS2ゲーム「キングダムハーツII」が110万本を超えるヒットとなった割に主題歌が売れなかったことから、曲で冒険しすぎたのが敗因というのは明らかだろう。また、年が明けて今年2月の「Keep Tryin’」では多少初動が回復するも10万枚を割れ、シングルでの不振は未だ続いている状況だ。

今作「ぼくはくま」については、売れるか売れないかという意見も大きく二分している。某掲示板での売れるという見方の中には、「3種パッケージだから」「子供に人気があるから」という意見が多い。逆に売れないとしている見方の中には、「ファンは買うけど子供以外のライト層はほとんど買わない」「ただ子供頼みなだけで、従来の固定ファンはさらに離れる」という意見がみられた。

今回は3種リリース。しかしそれで「Passion」並の初動しか挙げられなかったら宇多田サイドはもう少し考えないといけない。実際に売れないと『「ぼくはくま」はアルバム曲かカップリングに留めて、別の曲を1曲目としてリリースすべきだった』という旨の意見も出てくるだろう。今回、童謡ならば子供層を主なターゲットとしていることは明らかで、あまりの落差に固定ファンの中にも「今回は敬遠」という人が少なからず出てきそうな気がしてならない。大きく売れるか全く売れないかのどちらかになると予想する。

童謡では「新たなファン層の獲得」とは行きそうにない。メーカー側の思惑としては「その場しのぎ感」を感じる今作、果たしてヒットとなるのだろうか。まるで大相撲で横綱が進退を賭ける土俵を見ているようですが、もしも初日デイリーチャートで「Passion」の週間順位だった4位を下回る5位以下でのスタートとなると、さらに落ち目を晒す事になってしまう。デイリー5位スタートとなる場合、メンツ的には倖田來未&EXILE・BUMP OF CHICKEN・ミスチル2週目・Aqua Timezに初日敗れるというパターンだろう。

当ブログでは初めて取り扱いますが、オリコン以外で、文教堂という所のランキングがデイリー初登場順位予想に一役買ってくれることがある。
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/bun_realrank_11/
宇多田の新曲はなんと前作初動が1万枚をやや超えるくらいの美勇伝をも下回っている。また3枚リリースのうちの2枚しかランクインしていない。(0時前の時点で)
こういった点でも宇多田新曲の売り上げがどの程度となるのか、ある程度予測がついてしまうというものですが…

(最終更新 23:56追記)

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