オリコンシングルデイリーランキング5/11付では、NMB48の新曲「ナギイチ」の売上が前作を上回るペースで推移し、2位をキープしている。
NMB48は、初日の売上が前作から5万枚も下がったものの、2日目以降は前作を超えるペースでの推移が続く。実はこの現象は、再来週にリリースされるAKB48のシングル「真夏のSounds good!」の売上に大きく影響する可能性がある。キーワードはもちろん「総選挙」である。
■ 劇場盤を大量購入するファンが今回は敬遠した?
AKB48・SKE48・NMB48などのシングルの内訳を簡単に説明すると、一般店に並ぶ「通常盤」「数量限定生産盤」(Type-A、B、Cなど)と、キャラアニ.comやmu-moショップでしか販売されない「劇場盤」に分けられる。
このうち「劇場盤」の売上に関しては、店着日(登場初日)のオリコンデイリーランキングに一括計上され、2日目以降のデイリーランキングには集計されていないという説が最有力となっている。この説を裏付けるかのように、AKB48関連シングルは初日に売上が集中している。例えば、NMB48の新曲「ナギイチ」は初日23.1万枚を売り上げたものの、2日目は2.2万枚で、初日の10分の1以下となっている。同時発売された嵐の「Face Down」が初日25.0万枚で、2日目11.6万枚だったのとは大違いである。
今回のNMB48の場合、初日の売上だけ大幅に下がり、2日目以降は前作を上回るペースになっている。つまり、劇場盤の売上が前作から大幅に下がったが、一般店で販売される「通常盤」の売上はむしろ拡大していると考えられる。
■ 劇場盤につぎ込む分を「総選挙」に温存か?
AKB48・SKE48・NMB48の「劇場盤」には、メンバー個人と握手ができる個別握手券が付属している。例えば、AKB48の場合、前田敦子と握手したい場合は「前田敦子の握手券が付属している劇場盤」をキャラアニ.comで予約し、当選すると購入が確定し、初めて握手会への参加が可能となる。このような性質から、劇場盤の個人別の売上動向は、メンバーの人気度を表すバロメータとなり得る。
今回のNMB48の場合、劇場盤の売上が激減しているとすれば、それは何を意味するのだろうか。その謎を読み解く鍵は「総選挙」だろう。
今回、2週間後にAKB48の新曲「真夏のSounds good!」の発売が控えており、そこには「AKB48 27thシングル選抜総選挙」への投票券が付属している。NMB48の新曲に関しては、メンバーとの個別握手会への参加を我慢し、その分をメンバーの総選挙の順位に反映させようとする動きがあると見られる。初日の売上が5万枚も減ったことから考えると、そのような「総選挙シフト」の動きが、かなりの規模で進んでいる可能性がある。
このことから、(1) 来週発売のSKE48の新曲「アイシテラブル!」にも今回のNMB48の新曲と同じ現象が起こり、(2) AKB48の新曲の売上が前作から大きく伸び、(3) 総選挙でSKE48・NMB48のメンバーが昨年より躍進する、という3つの可能性が考えられる。
■ 総選挙を前にメンバーがアピールコメントを掲載
再来週から始まるAKB48の選抜総選挙を前に、「Youtube」にはAKB48・SKE48・NMB48・HKT48のメンバーのアピールコメントが掲載される。以下に載せたのはNMB48の主力メンバー・山本彩と渡辺美優紀のアピールコメントだが、興味がある人は他のメンバーの動画も見てみるといいだろう。
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