AKB48の勢いは落ちているのか?iTunesの売れ行きで分析してみると…

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■ 「恋するフォーチュンクッキー」で新規ファンは獲得できなかった?

 また、先のグラフを見ると、1作品だけ「恋するフォーチュンクッキー」の指数がずば抜けている。同作品がいかに爆発的に売れたかが一目で分かるグラフだと言えるだろう。

 しかし「恋するフォーチュンクッキー」の次の作品「ハート・エレキ」では再び指数が元通りとなり、「恋するフォーチュンクッキー」より前の作品に比べて下がっていることが分かる。あれほど爆発的に売れたにもかかわらず、「恋するフォーチュンクッキー」は次作以降の売れ行きに殆ど好影響をもたらさなかったと言えるようだ。

 唯一「恋するフォーチュンクッキー」と似通った路線である「心のプラカード」では多少注目度が上がったが、2番煎じの路線が受けず、結局大ヒットとはならなかった。その次の「希望的リフレイン」では指数が急落した。

 

■ 配信ではごまかしが効かない!

 以上の分析から、AKB48の勢い、さらにAKB48への関心は、この2年でかなり早いペースで落ちているように見える。CDシングルの売上はイベント回数・種類の増加によって維持できるが、おまけに頼めない配信ではごまかしが効かないと言えるだろう。

 ただし、これはAKB48に限った話ではない。今後もCDシングルの売上枚数を維持して「見た目の人気」を保ちながらも、配信ではずるずると勢いを落とすアーティストが続出することが予想される。真に世の中への影響力を持った音楽作品を見極めるには、配信のランキングに目を向けることが必要だろう。

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