今年の初頭から売上枚数記録の達成を目標とした購買運動が続く、SMAPの「世界に一つだけの花」とKinKi Kidsの「ジェットコースター・ロマンス」の2作品。購買運動が始まってからかなりの日数が経過した2016年3月末現在、これらの2作品は目標に対して、どこまで歩を進めたのだろうか。
■ 「世界に一つだけの花」購買運動は3年越えか?
今年1月の解散・分裂報道を契機に始まったSMAP「世界に一つだけの花」をトリプルミリオンセラー(累積300万枚)に到達させるための購買運動は、3月に入っても熱が冷める気配がない。オリコン集計では、3月末時点の今作の累積売上枚数は267.3万枚であり、トリプルミリオンセラーの達成までは残り32.7万枚となっている。今年に入ってから9万枚を上積みしたものの、最近では週間1000〜2000枚ペースとなっており、2000枚ペースを維持するとして、トリプルミリオンセラーの達成までは164週かかる計算である。1年は52週であり、達成までは3年以上というペースである。
■「ジェロマミリオン大作戦」も2年超えか?
KinKi Kidsの「ジェットコースター・ロマンス」をミリオンセラー(累積100万枚)に到達させる “ジェロマミリオン大作戦” も続いている。オリコン集計では、3月末時点の今作の累積売上枚数は94.1万枚であり、ミリオンセラーの達成までは残り5.9万枚となっている。「世界に一つだけの花」に比べると達成が容易そうに見えるが、最近では週間500枚ペースとなっており、このペースを維持するとして、ミリオンセラーの達成までは118週かかる計算である。達成までは2年以上というペースである。
■ どれだけのファンが本気で取り組めるが鍵
以前に「世界に一つだけの花」の購買運動の記事に書いたように、これらの購買運動の成否を分けるのは、ファンのモチベーションが長期間続くかどうかという点であろう。メーカー側は、需要がなければ、既に発売から十数年と経過した作品を生産しようとしない。2作品とも、発売から十数年が経過しており、発売当初にとてつもないヒットを記録している作品であるだけに、現在においては購買運動がなければ売れないと考えるのが妥当である。つまり、熱が冷める様子が見えれば、メーカーも即座に生産をやめ、トリプルミリオンセラーやミリオンセラーに届くことは難しくなってしまう。2年や3年という長期戦になることが予想される状況の中、どれだけのファンが本気で考えて動けるかどうかと、ペースダウンせずにキープ以上を実現できるかどうかが、運動の成否を分けることになりそうだ。
世界に一つだけの花 | |
SMAP
ビクターエンタテインメント 2003-03-04 |
ジェットコースター・ロマンス | |
KinKi Kids
ジャニーズ・エンタテイメント 2007-12-25 |
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