2017年のヒット曲を特集 今年の音楽シーン総まとめ

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2017年のヒット曲 年間トップ500発表!」では、2017年のヒット曲をランキング形式で一気に振り返った。この記事では、2017年の音楽シーンを1ヶ月ごとにピックアップし、どんなヒット曲が生まれたのかを振り返る。

音楽というキーワードでこの1年を振り返った時、2016年のように、世代を超えて親しまれるような大きなヒット曲は生まれなかったかもしれないが、数多くの個性的な作品が登場し、音楽シーンを盛り上げたのではないかと思われる。前年の2016年は確かに凄かったが、今年もまた、多方面からヒットが生まれ、見どころは多かったと言えるだろう。また、今年はベテラン歌手の楽曲が相次いでヒットを記録した他、多くの過去曲がリバイバルヒットして音楽シーンの中心に位置づいたことも印象的であった。

今年も、1年の最後の総まとめとして、この記事で2017年の音楽シーンを振り返ってみよう。本まとめとともに、皆様が今年のヒットを見直し、数多くのブームの横にあった音楽作品たちを思い起こすことができれば幸いである。

 

■ 2017年1月

星野源「恋」が、前年からの勢いをそのままに、2017年で最初のヒット曲になるとともに、2017年最大のヒット曲の座にも君臨した。2016年に放送されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌に起用された「恋」は、同ドラマに出演した星野源、新垣結衣らがエンディングで踊る「恋ダンス」が大きな話題を呼んだ。「恋」は2016年大晦日の「NHK紅白歌合戦」でも披露され、紅白効果で2017年の前半も売れ、大ヒットを記録した。振り返ると、この「恋」の流行り方は尋常なものではなく、iTunesのトップソングでは「恋」がずっと1位を守り続けたため、一時は誰も「恋」を追い抜けないのではないかと言われたほどである。2016年の終わりから2017年の始めにかけては、この大ヒットに対する称賛の声が上がるとともに『星野源の次は誰だ』『追い抜くのは誰だ』という声も聞こえてくるほどであった。最終的に「恋」の連続1位記録は前年から数えて94日にも渡って続き、今後誰が追い抜けるのかというほどの伝説的記録となった。そして「恋」は、先に述べたように2017年のNo.1ヒット曲としての地位も獲得し、まさに、国民的ヒット曲と言える存在となった。

星野源「恋」に続いて音楽シーンの中心に立ったのは、NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」の主題歌に起用されたMr.Children「ヒカリノアトリエ」であった。前年までに言われていた「NHK朝ドラ主題歌はヒットする」という法則に沿って、今作も例外なくヒットを記録した。今年でデビュー25周年を迎えたMr.Childrenは、この曲のヒットを皮切りに、この後も数々のヒットを残すことになる。

さらに、1月に発売されてロングセラーとなった作品が、三浦大知の「EXCITE」である。「仮面ライダーエグゼイド」の主題歌に起用された「EXCITE」は、仮面ライダーのファンからも熱い注目を集め、音楽配信とCDの両方で1位を獲得し、自身最大のヒット曲となった。三浦大知にとっては、今作のヒットを機に、年末の「NHK紅白歌合戦」出演を勝ち取れたこともあり、まさに大ブレイクした1年だったと言えるだろう。

★ 2017年1月のヒット曲
星野源 「恋」
Mr.Children「ヒカリノアトリエ」
三浦大知「EXCITE」
Suchmos「STAY TUNE」

 

■ 2月

TBSテレビ系火曜ドラマ「カルテット」の主題歌で、同ドラマに出演していた松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平によるユニット “Doughnuts Hole” が歌った「おとなの掟」がヒットを記録した。また、今作が星野源「恋」のヒットを生んだTBS火曜ドラマ枠からの連続ヒットとなったことも注目された。

日本テレビ水曜ドラマ「東京タラレバ娘」の主題歌だった、Perfumeの「TOKYO GIRL」がヒットを記録した。前年に「FLASH」がヒットしていたPerfumeにとっては2年連続の快進撃となり、昨年から言われていたように、新たな全盛期に突入したことを改めて象徴する現象だったと言えよう。

ドラマ主題歌のヒットが連発していた音楽シーンへの黒船は、アニメ主題歌からもたらされた。優しくゆるい雰囲気でありながら奥深いストーリーが話題となった「けものフレンズ」の主題歌「ようこそジャパリパークへ」は、キャラクターソングとしては異例の規模となるヒットを記録した。この楽曲を歌ったどうぶつビスケッツ×PPPのメンバーは音楽番組への出演も果たし、大きな話題を呼んだ。

2月はまだ終わらない。NTTドコモ 「ドコモの学割『ししゃも?』篇」CMソングに起用された、SHISHAMOの「明日も」が、自身初となるiTunes総合トップ10入りを果たし、自身最大のヒットを記録した。NTTドコモのタイアップ曲では、One Direction、ONE OK ROCKに続くヒットとなった。SHISHAMOもこの楽曲のヒットを機に、年末の「NHK紅白歌合戦」出場を勝ち取った。

★ 2017年2月のヒット曲
Doughnuts Hole「おとなの掟」
Perfume「TOKYO GIRL」
米津玄師「orion」
どうぶつビスケッツ×PPP「ようこそジャパリパークへ」
SHISHAMO「明日も」

 

■ 3月

auのCM「やってみよう」篇に起用された、WAMIMAの「やってみよう」は、2017年を代表するヒット曲と呼べる存在となった。どこかで聞いたことのあるメロディーは、童謡「ピクニック」のロックアレンジである。さらに、このメロディーに乗った、シンプルでありながら心に刺さる歌詞に勇気づけられた人も多いのではないだろうか。2017年に、WANIMAはこの「やってみよう」の大ヒットをきっかけに、大きく飛躍することとなる。

日本テレビ系日曜ドラマ「視覚探偵 日暮旅人」のEDテーマに起用された、Anlyとスキマスイッチのコラボレーション「この闇を照らす光のむこうに」がヒットを記録した。Anlyにとっては初めてと言えるヒット曲で、スキマスイッチにとっても久々のヒット曲となった。Anlyについては、このドラマ主題歌のヒットをきっかけに、次の活躍へとつながっていくかどうかが、今後の注目点となるだろう。

★ 2017年3月のヒット曲
WANIMA「やってみよう」
Anly+スキマスイッチ=「この闇を照らす光のむこうに」
モアナ(屋比久知奈)「どこまでも ~How Far I’ll Go」
乃木坂46「インフルエンサー」

 

■ 4月

今年大ブレイクしたお笑いタレント・ブルゾンちえみ with B のネタ「キャリア・ウーマン」で使用されたことによって、一躍大ヒットしたのが、オースティン・マホーンの「ダーティ・ワーク」であった。ブルゾンちえみのネタが「35億」「撒いてごらん!自然と男は寄ってくるから」などのフレーズが受けて若者を中心に大ブレイクすると、本楽曲の売れ行きも伸び、3月末から4月にかけて大きなヒットを記録することとなった。

映画「名探偵コナン から紅の恋歌」の主題歌に起用された、倉木麻衣の「渡月橋 ~君 想ふ~」がヒットを記録した。今作は4月〜5月にかけてチャートの上位に滞在し、倉木麻衣にとっては2000年代の前半以来となる大きなヒットとなった。今作は映画の公開終了後に、地上波の「名探偵コナン」主題歌に起用されたこともあり、ロングセラーを記録。今作のヒットを受けて、倉木麻衣は久々となる「NHK紅白歌合戦」出場を決めた。

Doughnuts Holeの「おとなの掟」をプロデュースした椎名林檎が、今度はトータス松本とコラボレーションした「目抜き通り」をリリースし、立て続けにヒット作を生んだ。4月に東京・銀座に開業した「GINZA SIX」をイメージした楽曲であったが、施設そのものだけでなく、音楽シーンにも新しい風を呼び込んだ形であろう。

さらには、欅坂46の「不協和音」がCDシングルと音楽配信の両方でヒットを記録し、話題となった。欅坂46の楽曲は、乃木坂46よりも音楽配信におけるチャートアクションが良く、握手券目当てではない購入の量では、乃木坂46よりも上を行っている可能性があるようだ。デビュー曲「サイレントマジョリティー」だけにとどまらず立て続けにヒット作を誕生させてきていることと、楽曲のみならずパフォーマンスへの注目も大きいことから考えても、今後、更なる飛躍を遂げる可能性が大きいと言えるだろう。

★ 2017年4月のヒット曲
オースティン・マホーン「ダーティ・ワーク」
倉木麻衣「渡月橋 ~君 想ふ~」
欅坂46「不協和音」
アリアナ・グランデ、ジョン・レジェンド「美女と野獣」

 

■ 5月

TBS系金曜ドラマ「リバース」の主題歌に起用された、シェネルの「Destiny」がヒットを記録した。シェネルは以前にもドラマ主題歌だった「Happiness」や「Believe」がヒットを記録しており、担当したドラマの主題歌のヒット率が良い。今後も多くのドラマを盛り上げ、ヒットを生む存在となることだろう。

TBS系日曜劇場「小さな巨人」の主題歌に起用された、平井堅の「ノンフィクション」がヒットを記録した。この作品は幅広い世代からの支持を獲得し、ドラマの放映期間を超えてロングセラーとなり、広く浸透した。

「Galaxy」のCMソングに起用され、耳にする機会が多かったBUMP OF CHICKENの「リボン」が大きなヒットを記録した。BUMP OF CHICKENにとっては近年でトップクラスのヒットとなり、平井堅とシェネルと並び、5月の音楽シーンの中心に位置づいた。

★ 2017年5月のヒット曲
シェネル「Destiny」
倉木麻衣「渡月橋 ~君 想ふ~」
平井堅「ノンフィクション」
WANIMA「CHARM」
Beverly「I need your love」
RADWIMPS「サイハテアイニ」

 

■ 6月

日本テレビ系水曜ドラマ「母になる」の主題歌に起用された、安室奈美恵の「Just You and I」がヒットを記録。安室奈美恵にとっては前年の「Hero」に続くヒットとなった。安室奈美恵も今年でデビュー25周年を迎えたが、昨年に続く立て続けのヒットにより、今なお人気が拡大している傾向があるように感じられた。

前年の秋からブレイクの兆候が見られていた米津玄師が、今作「ピースサイン」のヒットにより、いよいよ本格的なブレイクに突入した。今作はアニメ「僕のヒーローアカデミア」のOPテーマに起用されたこともあって広く浸透した。この後も、米津玄師は多くのヒット作を生み、今年の音楽シーンの中心を形作っていく。

★ 2017年6月のヒット曲
安室奈美恵「Just You and I」
米津玄師「ピースサイン」
Dungeon Monsters「MONSTER VISION」
B’z「声明」「Still Alive」

 

■ 7月

映画「メアリと魔女の花」主題歌に起用された、SEKAI NO OWARI「RAIN」がヒットを記録した。SEKAI NO OWARIにとっては、2014年発売「Dragon Night」以来の大ヒットと言える作品の誕生であり、勢いの復活を印象付けるヒットだったと言えるだろう。この作品は6月〜7月にかけてヒットを記録し、長くチャート上位に滞在した。

「リボン」をヒットさせたBUMP OF CHICKENの勢いは止まらず、次作「記念撮影」もヒットを記録した。今作はカップヌードルのCMに起用されたことをきっかけに知名度を上げ、注目を集めた。今年のBUMP OF CHICKENは複数の楽曲が軒並み中規模以上のヒットとなったため、近年では最も注目された1年だったとも言えるだろう。

今年でデビュー25周年を迎えたMr.Childrenは、過去曲がリバイバルヒットしたことも話題となった。5月のベスト盤リリースを機に過去曲が注目されると、その過去曲の中で「HANABI」がフジテレビ系ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」の第3シーズン主題歌に起用され、2008年の発売当時以来となるリバイバルヒットを記録した。「HANABI」は年間ヒット曲のランキングでも上位入りを記録するほどの大ヒットとなり、発売当時と合わせて大ヒットを2回記録することとなった。

★ 2017年7月のヒット曲
SEKAI NO OWARI「RAIN」
BUMP OF CHICKEN「記念撮影」
Mr.Children「HANABI」
宇多田ヒカル「大空で抱きしめて」
UVERworld「DECIDED」

 

■ 8月

DAOKOと米津玄師がコラボレーションして誕生した「打上花火」が、映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌に起用されたことをきっかけに、大ヒットを記録した。今作は8月リリースの作品でトップの記録を残すとともに、8月の発売から年末にかけてずっと売れ続け、WANIMA「やってみよう」とともに2017年を代表する1曲となった。DAOKOとしては自身初の大ヒットである。米津玄師にとっては今年の飛躍をより印象づける結果を残したと言える。

この8月、「打上花火」に次ぐヒットを記録したのが、宇多田ヒカルの「Forevermore」であった。「Forevermore」は、TBS系日曜ドラマ「ごめん、愛してる」の主題歌に起用されたこともあり、ドラマの視聴者を中心に支持を拡大した。宇多田ヒカルは今年、この作品の他に「大空で抱きしめて」「あなた」もヒットを記録し、長年続く巨大な支持が揺らいでいないことを裏付けてみせた。

さらに、「HANABI」がリバイバルヒット中だったMr.Childrenが、新作「himawari」を発表し、この作品もまたヒットを記録した。「himawari」は、映画「君の膵臓をたべたい」主題歌に起用され、話題となった。また、この時期、Mr.Childrenのデビュー25周年を記念したCMが制作されたために、「himawari」「HANABI」の他、「君がいた夏」などの過去曲も同時に注目された。

8月の音楽シーンに名を残した作品はまだまだある。ドラマ「過保護のカホコ」主題歌に起用されて注目された、星野源の「Family Song」である。前作「恋」があまりにも大ヒットしたために、今作が初登場した時に届けられた視線は、ヒットへのハードルが高めの前提だったものが多かったことであろう。2作連続で「恋」レベルのヒットを記録することはさすがに難しかったものの、今作は年間を通じて上位入りを記録し、星野源への支持の大きさを印象づける結果を残したと言える。

★ 2017年8月のヒット曲
DAOKO×米津玄師「打上花火」
宇多田ヒカル「Forevermore」
Mr.Children「himawari」
星野源「Family Song」
家入レオ「ずっと、ふたりで」

 

■ 9月

前月のDAOKO×米津玄師「打上花火」と星野源「Family Song」のヒットが続く中、思わぬところから音楽シーンに話題が飛び込んだ。それは安室奈美恵の引退発表である。安室奈美恵が1年後の9月に芸能界を引退することを発表すると、この発表と報道の影響で、安室奈美恵の楽曲が相次いでチャートを急上昇する現象が発生したのである。特に売れたのがこの「Hero」であり、昨年に続き、2年連続のヒットを記録することとなった。「Hero」以外にも、過去曲の「Don’t wanna cry」「CAN YOU CELEBRATE?」「Love Story」などの多くの作品がチャートを浮上したことは記憶に新しい。9月の音楽シーンには、安室奈美恵の引退を惜しむ多くのファンの想いが強く表れたと言える。

新譜からヒット曲が生まれにくかった9月だったが、7月のミスチルに続き、新しいリバイバルヒットが誕生した。登美丘高校(大阪)のダンス部が演じた “バブリーダンス” がメディアの特集やYouTubeの動画で注目され、このダンスに使用された荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」にも熱視線が注がれた。「ダンシング・ヒーロー」は一部地域で盆踊りの定番曲として定着していた背景もあり、現在でもそれなりの知名度があったが、今回のバブリーダンスで一気に火が付き、発売当時以来、実に32年ぶりのリバイバルヒットに発展した。

★ 2017年9月のヒット曲
安室奈美恵「Hero」
荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」

 

■ 10月

10月〜12月にかけて、人気ゲーム・アニメの「Fate」シリーズから数多くのヒット作が誕生し、同シリーズの人気を象徴する現象となった。その中でも映画「劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]」主題歌に起用されたAimerの「花の唄」はiTunesのトップソングで連続して1位を獲得するヒットとなった。さらにはアニメ「Fate/Apocrypha」からLiSAの「ASH」、スマートフォン向けゲーム「Fate/Grand Order」から「一刀繚乱」もヒットを記録し、10月はFateが音楽シーンの中心となった。

ヒットを連発していた米津玄師が、俳優・菅田将暉とコラボレーションした新作「灰色と青」をリリースし、またしても大ヒットを記録。今年リリースした曲で立て続けにヒットを記録し、ヒットメーカーと呼んでも差し支えないほどの存在へと成長した。また、この楽曲のヒットにより、歌手としての菅田将暉にも注目が集まっており、来年のさらなる活躍に期待したいところである。

★ 2017年10月のヒット曲
Aimer「花の唄」
LiSA「ASH」
Fate/Grand Order「一刀繚乱」
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」
WANIMA「ヒューマン」
欅坂46「風に吹かれても」

 

■ 11月

今年も数多くの新人がデビューし、その中から数組の作品が好成績を残した。この11月、新人ではトップクラスとなるチャート推移を記録したのが、このJUNNA「Here」であった。今作はアニメ「魔法使いの嫁」のOPテーマに起用されたこともあり、アニメファンを中心に支持を獲得。楽曲への高評価もあり、他のアニメ主題歌とは一線を画すヒットとなったようだ。このヒットをきっかけにJUNNA個人への支持を獲得できたかどうかは、次作以降の成績を見なければ分からないために、来年の活躍にも引き続き注目していきたいところである。

また、ドラマ「コウノドリ」の主題歌に起用された、Uruの「奇蹟」もヒットを記録した。Uruはデビュー2年目の新鋭歌手であり、昨年の「フリージア」と今作「奇蹟」により、この2年間で少しずつではあるが、人気・知名度ともに拡大してきている。Uruは、今後の飛躍が期待されるアーティストの1人と言えるだろう。

★ 2017年11月のヒット曲
JUNNA「Here」
Uru「奇蹟」
UNISON SQUARE GARDEN「Invisible Sensation」「fake town baby」
嵐「Doors ~勇気の軌跡~」

 

■ 12月

映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」主題歌と、ソニー「ノイキャン・ワイヤレス」CMソングのWタイアップで注目された、宇多田ヒカルの「あなた」がヒットを記録した。映画の公開時期から考えれば、来年のはじめにかけてもヒットが期待できる作品である。宇多田ヒカルは前述の通り、リリースした全ての楽曲で大きなヒットを記録しており、今作に限らず、来年の活躍にも大いに期待できるだろう。

人気・注目度を拡大していたLittle Glee Monsterが今年最後にリリースした最新曲「Jupiter」が、TBS日曜劇場「陸王」劇中歌に起用されたことをきっかけに、自身最大となるヒットを記録した。今年、Little Glee Monsterは「NHK紅白歌合戦」出演を決め、アーティストへの注目度が高まっており、今作は来年にかけてもヒットを記録する可能性がある。

女優・上白石萌歌がCMでカバーしたことによって注目度が高まった、スピッツの「楓」が、発売以来19年ぶりとなるリバイバルヒットを記録した。今年はMr.Children「HANABI」、荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」、そしてこのスピッツ「楓」と、リバイバルヒットが相次いで誕生し、まさにリバイバルヒットの当たり年だったと言えよう。また、これらの楽曲を盛り上げた要因がそれぞれドラマ、YouTube、CMと異なっていること、さらにこれらの楽曲がリリースされた年代が全て異なることも特筆すべき点である。どんな過去のヒット曲であっても、楽曲の使い方や盛り上げ方によっては、来年以降もこうしたリバイバルヒットに発展する可能性があると言えるのではないだろうか。来年は過去曲を中心に据えた、新たなエンターテイメントの誕生にも期待したいところである。

2017年最後に大ヒットを記録したのは、back numberの「瞬き」である。映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」主題歌に起用された今作は、12月末で新譜が注目されにくい状況である中、他のヒット曲を上回る売れ行きを見せている。back numberのチャート上位での安定ぶりは、もう数年に渡って続いており、政局であれば安定政権と言える存在である。この12月は、過去曲の「クリスマスソング」も再ヒットさせながら、今作でしっかり1位を獲得しており、この結果からか考えれば、back numberの人気は強固かつ巨大なものであると言えるだろう。

★ 2017年12月のヒット曲
宇多田ヒカル 「あなた」
スピッツ「楓」
Little Glee Monster「Jupiter」
back number「瞬き」
新しい地図「72」

 

以上、簡単にではあるが、2017年の音楽シーンを振り返ってみた。このように振り返ってみると、2017年は国民的と言えるほどの大規模なヒット曲こそ存在しないものの、全体を通してみると、昨年と同じく様々な方面から楽曲が注目されたと言えるだろう。また、Mr.Children・宇多田ヒカル・倉木麻衣らベテランからヒット曲が相次いだことと、過去曲のリバイバルヒットが予想外に相次いだことも分かる。今年の多くのリバイバルヒットの成功から考えれば、2018年は、次の成功を狙って過去曲を採用するドラマやCMなどが続々出てきてもおかしくないだろう。ただ、やはり新曲が過去曲に負けない注目を集めてヒットを記録することが、音楽シーンの未来を作り、成長につながるはずであり、2018年はリバイバルヒットの誕生に大いに期待しつつも、新曲が過去曲に主役の座を奪われない1年になることを願いたいところである。

果たして、来年はどんな楽曲が生まれ、世の中を楽しませ、賑わせてくれるのだろうか。今年を上回る規模の盛り上がりが、2018年の音楽シーンに起きることを期待しよう。

NEXT→ 2017年のヒット曲 年間トップ500を発表!

 

もっと細かく振り返りたい方には、以下を1月から順に読まれることをお勧めします。
「オリジナルiTunes週間トップソング」

参考
2016年のヒット曲まとめ


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