先日、一部マスコミが音楽グループ・いきものがかりの活動休止を伝えた。しかし、その同日中にメンバーが否定し、報道が誤報であったことが判明した。
実は、このような “解散” “活動休止” に関するマスコミの誤報は非常に多い。当記事では、その真偽を見極めるためのポイントをまとめてみたい。
“解散” や “活動休止” を伝える記事に直面したとき、気を付けなくてはならないのは次の3点である。この3点を押さえれば、該当の記事が飛ばしであるか否かを、ある程度推測することができるだろう。
(1) 記事中にメンバー本人あるいは所属事務所のコメントが含まれているか
そもそも記事が書かれる原因となったのは何か。誰が “活動休止” “解散” と言ったのか。これらをまず疑う必要がある。
そこで、記事中にメンバー本人あるいは所属事務所の公式なコメントの有無が書かれているかどうかが大きなポイントとなる。これがない記事の場合、記者の憶測で書かれた可能性が大きい。”(事情通)” の発言は基本的に信用できないと考えたい。
(2) 公式サイトにメンバー本人や所属事務所のコメントが掲載されているか
記事に書かれていることが本当かどうか確かめるには、公式サイトやメンバー本人のブログなどを確認するのが手っ取り早い。これらへのコメント掲載がない場合、該当の記事が飛ばしである可能性が大きい。
(3) 他社からも同じ内容の記事が出ているか
公式に “活動休止” や “解散” が発表される場合、マスコミ各社にFAXが送られるなどし、それがもとで複数のマスコミから記事が発信される場合が大半と言える。従って、1社だけが報じている場合は、まず疑ってかかるべきだろう。1社だけの「独占スクープ」があり得るのは事実だが、レアなケースと言える。
なお、複数社が報じているように見えても、「〇〇が報じた」という形で、他社の引用で報じている場合があるので、注意が必要である。
最近ではtwitterの普及により、記事の中身が確認されないまま拡散が進む傾向が強まっている。結果的にガセと判明した記事も、公式なコメントが出るまでの間に、表面(タイトル)だけが受け取られ、あたかも真実であるかのように伝搬が進んでいる。最近では、記事の中身が適切に確認されないまま、タイトルだけを信用する形で「アルバムを売るための宣伝か」「解散商法」などのコメントが溢れる傾向にある。
このような記事を拡散する際には、適切な注釈をつけることが求められ、そのためには自身で記事の中身を見極めることが必要である。
【近年の解散・活動休止に関する報道】
■ 東京スポーツの2008/5/12付紙面に、サザンオールスターズの「活動休止・実質的解散」が掲載された。記事中には本人や所属事務所のコメントがなかったものの、当日朝のニュースでは所属事務所の「5/19に今後の活動について発表する」というコメントが報道された。その後、5/19に無期限の活動休止が発表された。
■ 週刊現代の2009/4/18号に、Mr.Childrenが年内で無期限活動休止あるいは解散するとの記事が掲載された。記事中には所属事務所やメンバーのコメントは一切掲載されず、先に行われたライブ内のメンバーの言動との比較から、ファンの間では異論が続出した。その夜にメンバーからのコメントが公式サイトに掲載され、ガセネタであることが判明した。
■ 日刊スポーツの2009/11/5付紙面に、GReeeeNが電撃解散するという見出しの記事が掲載された。記事中ではメンバーが話しあって決めた結論と書かれていたものの、記事の発信時点で公式サイトにはコメントが掲載されていなかった。その後、メンバーがブログで報道を否定した。(記事は結局ガセだったが、報道否定時のメンバーの威圧的なパフォーマンスが2ch等で批判を浴びた。)
■ 日刊スポーツの2010/11/9付紙面に、いきものがかりが活動休止するという見出しの記事が掲載された。同年の紅白を節目に半年の充電期間を設けるという記事だったが、書かれている内容はメンバー本人や公式サイトからのメッセージではなかった。その後、同日の夕方にメンバーがtwitterで報道を否定し、ガセネタであることが判明した。
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・GReeeeN解散? 日刊スポーツ報じる…メンバーはブログで怒りの否定
・週刊現代4/18号が「Mr.Childrenが年内で活動休止・解散」と報道
関連サイト
・ヒット連発GReeeeNが電撃解散 (From 日刊スポーツ)
・いきものがかり半年間の活動休止 (From 日刊スポーツ)
・サザンオールスターズ、来年以降活動休止を発表 (From BARKS)
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最初、本当に活動休止するのかと思ってしまいました。
また日刊スポーツですね!
どうして誤報するんでしょうか。
いきものがかりのイメージを悪くさせるため?
「アルバムを売るための宣伝」とか思われると、なんだか悲しいです。
解散&活動休止報道が一時的にガセだとしても
実際サザンオールスターズ(08年内)
グリーン(09年内)
は活動休止になってます。
最近は一度解散しても何らかの形で復活する例が多々ありますのであまり気にはなりません。
過去の例えば山口百恵さんの完全引退はセンセーショナルだったでしょう。
以前にも書きましたが、半年活動休止はどのアーティストでも当たり前に行っています。
問題はそんな些細な話題を大々的に報道し、(事務所の圧力も加わった)煽り捲りをする所です。
活動休止の理由が体調不良や病気による入院、手術なら別ですが。
もちろんアドバイス通り情報の事実確認は徹底します。
(以前の記事、けいおんキャストライブ第2弾開催はオフィシャルのスタッフツィッターからの公式情報です。詳細わかり次第改めてお伝えします。←今月下旬公式サイトにて詳細発表)
別にベストアルバムの売り上げも鈍くない(むしろ良い方)のに、事務所が日刊スポーツに圧をかけて報道させたとは信じがたいんですよね(mixiやツイッターでは解散商法だろみたいな感じが漂っていますが)。一概にそうは言えない気がするというのが僕の見解です。
日本のマスコミが邦楽を大切にしないとか有り得ない…。
音楽以外でも、芸能人の結婚報道とか、復帰報道とかもそうですよね。