本田美奈子.の遺作…「アメイジング・グレイス」がオリコンデイリー10位まで急上昇。

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先日、急性骨髄性白血病のため死去した歌手の本田美奈子.さんの事実上の遺作となった、10/19発売の「アメイジング・グレイス」が、11/7付のオリコンアルバムデイリーチャートで圏外から10位まで急上昇した。

著名人が大勢詰め掛けた通夜のニュースが流れる度に、彼女が自分たちの住む世界からは手の届かない場所から歌いかけているような「アメイジング・グレイス」が流れ、その後彼女が強く生きていた証であるその歌声を聴きたいと、CDを買いに走った方がかなりいるのだと思われます。
自分はこのアルバムを発売週に耳にする機会があり、昔とはまた異なった輝きを放つ本田さんの歌声に聴き入った覚えがある。しかしその後はあまり彼女の楽曲を持ち歩くこともなかった。
非常に不謹慎に思われるかもしれませんが、彼女の死をきっかけに再び楽曲を耳にしました。アルバムが発売されたばかりの時には感じ取れなかった、彼女の詞に込められた願いや思いが伝わってきた気がしました。

 



昨日「1リットルの涙」の関連で他のブログで書かれていた記事に読みふけっていた時に、そこで偶然にも見つけて感銘を受けた言葉があります。

「生きていたという証を残すために、人間は生きようとするのではないか」

主人公・亜也の「今」を精一杯頑張ろうとする様の事を指して書かれたであろうその言葉が、本田美奈子.さんのアルバムを再び聴いていた時にふと思い浮かんだ。彼女の「生きていたという証」は過去のヒット曲の存在なのだろうか、それとも、この間まで現在進行形で進んでいた、音楽に対する熱意、意欲、そしてそれが込められた最後の遺作なのだろうか。「それが何だと思いますか?」と尋ねられたら、彼女を知る者は誰もがそれぞれ違った答えを出すと思う。
本田美奈子.という名前は人々の記憶から完全に忘れ去られてしまうことはないはず。しかしその彼女が生きていたという証は、彼女を知る人それぞれに、いろんな言葉や形で刻まれているに違いない。

 

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