アルバム1位獲得のELT、初動が10万枚を割れる

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オリコンアルバムチャート速報によると、Every Little Thing「Crispy Park」が週間1位を獲得したとの事ですが、その初動枚数は9.3万枚と奮わない。シングルで一度トップ10入りを逃していることもあり勢いの衰えが隠せないELTですが、アルバムでもややコケ気味となっている。

 今月7日にデビュー10周年を迎えた、Every Little Thingの通算7枚目のオリジナル・アルバム『Crispy Park』が9.3万枚を売上げ、初登場で首位を獲得。2004年3月発売の『commonplace』以来、2年5ヶ月ぶり、通算8作目のアルバム首位を獲得した。

 http://www.oricon.co.jp/news/ranking/31434/

ELTの過去のアルバムの初動を見ていくと、
「Many Pieces」が初動23.0万枚(3週目で首位獲得)、「Every Best Single 2」が初動28.1万枚、「commonplace」が初動16.7万枚、「ACOUSTIC:LATTE」が初動7.7万枚(リミックスなので参考)と、ここ最近のアルバム初動も決して良いとは言えない。今回、オリジナルアルバムでついに初動10万枚を割れてしまったことで今後リリースするシングル・アルバムの売り上げにやや不安要素が見え隠れし始めたのは間違いない。

ELTは活動年数が今年の8月で10年となる。過去リリースしたシングルの売り上げを見ていくと、「Time goes by」「fragile」といったバラード曲の売り上げが高いものの、ELTのブームに火が付くきっかけとなったのはあくまでアップテンポでスピード感のある「For the moment」「出逢った頃のように」「Shapes Of Love」と言った曲のおかげであり、これらバラードはそれに続いたヒット。最近のELTはゆったりとしたテンポの曲が多くなり、以前のようなスピード感溢れる楽曲はシングルで全く拝めない。「Time Goes By」以前からのファンの中では、そういった点でがっかりしてしまっている人も多いのではないだろうか。「ハイファイ・メッセージ」が久しぶりの明るい楽曲となり、前作の累計近い数字を出してトップ10内に舞い戻ったことを考えればファンが求めているものはおのずと想像できる。
音楽性が変わってしまったのは仕方がないけれども、個人的には昔のような明るいELTの楽曲がシングルでもう少しあっても良いような気がする。今後リリースされるシングルにぜひ期待したい。


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