今週のオリコンシングルデイリーランキングでは、AKB48・SKE48・NMB48のメンバーから声優を目指すメンバーで構成される新ユニット・NO NAMEの「希望について」が上位にランクインしている。しかし、初登場から5日間の売上は、AKB48の派生ユニットとしては非常に低調な枚数となっている。
今回、パッケージごとに特典が付属するものの、AKB48関連の特徴である「握手会」などの発売記念イベントは一切開催されない。このような条件下で、声優界のトップに立つ水樹奈々の新曲「BRIGHT STREAM」との同発対決に臨んだが、終始全く歯が立たない状況となっている。
■ メンバーの中には水樹奈々に憧れを持つ者も
NO NAMEは、AKB48・SKE48・NMB48のメンバーの中から、アニメ「AKB0048」の声優として選抜(以下声優選抜)されたメンバーで構成された派生ユニットである。SKE48、NMB48のメンバーにとっては、初の派生ユニット参加&CDデビューとなる。
NO NAMEは、声優選抜という性質から、既に一線で活躍している声優に対して憧れを抱いているメンバーや、声優になるためにアイドルとしてデビューしたというメンバーがいる。
「憧れ」は、今週同時に新曲を発売した水樹奈々についても例外ではない。渡辺麻友はイベントで水樹奈々のファンであることを公言し、テレビ番組でデュエットを果たした時は、ブログで「水樹奈々様ご本人と歌わせていただけるなんて本当に幸せです」と発言した他、水樹奈々に入れ込んでいることが分かる発言が目立っている。秦佐和子(SKE48)は、テレビ番組で「カラオケの十八番は水樹奈々」と発言し、水樹奈々本人のブログで話題に上ったこともある。
■ 水樹奈々に完敗!想像以上に高かった壁
まだ声優になりたてのNO NAMEのデビューは、いきなり声優界のトップで活躍する水樹奈々との同発対決になった。実は、キングレコード同士の対決でもある。
今作は、握手会等の発売記念イベントが予定されなかったため、握手券がつかない発売形態となった。それでも、店舗別特典を除くと、水樹奈々が1種リリース+前作との同時購入特典なのに対し、NO NAMEは4種リリース(ジャケットは2種)+内容が異なるDVD+生写真 or ARカードであり、NO NAMEの方が豪華に見える。
しかし、オリコンデイリーランキングでは、初日から水樹奈々が圧勝し、NO NAMEは一度も水樹奈々の上に立つことができない展開となった。AKB48の売上規模が拡大していると言っても、イベント依存の側面が大きいのは周知の通りであり、イベント参加権を特典から外すと売上が激減することが、改めてはっきりしたと言える。
売上枚数で大差がついたため、NO NAMEにとっては、改めて水樹奈々の凄さを思い知らされる結果になったのではないだろうか。NO NAMEのメンバーが今後水樹奈々のように声優兼歌手として知名度を上げて活躍していくためには、まだまだ課題が多そうである。
公式PV
希望について(type-A)(初回限定盤) | |
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NO NAME
キングレコード 2012-08-01 |
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