去る2/1夜、テレビ朝日「ミュージックステーション」(以下Mステ)の裏で、フジテレビで「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」(以下ものまね紅白)が放送された。
この両方の番組で披露されたのが、女性シンガー・中島美嘉の楽曲だった。Mステは正真正銘本人の歌唱で「Dear」、ものまね紅白では中学1年生の少年によって「ORION」が披露された。放映直後、iTunes Storeではなんと「ORION」の順位が上となり、本人歌唱のMステ効果を、素人中1歌唱のものまね紅白効果が上回る結果となった。
■ 中1男子の歌声が、本人を超える披露効果を生む
フジテレビの「爆笑ものまね紅白歌合戦スペシャル」では、「ものまね大好きさん登場」というコーナーの中で、一般公募によって参加する素人歌手が楽曲を披露する。2/1の放送では、福岡県に住む中学1年生の少年・一木亮汰君が登場し、中島美嘉のヒット曲「ORION」を披露した。
その裏で、テレビ朝日の「ミュージックステーション」には、中島美嘉本人が出演していた。アルバム「REAL」に収録されているナンバーで、2011年にシングルとしてもリリースされた「Dear」を披露した。
披露前、iTunes Storeでは「Dear」の順位が「ORION」を大きく上回っていた。両方の披露が終わった21時過ぎからは、両楽曲共に順位が上がり始めるが、ものまね紅白で中1男子が歌った「ORION」の浮上度の方が大きく、Mステで本人が披露した「Dear」をあっという間に抜き去ってしまった。「ものまね紅白歌合戦」の放映効果が、「ミュージックステーション」の放映効果を大きく上回ったと言える。
iTunes Storeにおける中島美嘉の楽曲の順位推移
以前から、「ものまね」の放映効果が大きく出る事例は何度か見られてきた。しかし、2/1のように真裏の番組で本人が歌番組に出演している事例は少なく、同時間帯に「本人 vs ものまね」の構図で放映効果を比較できる機会は殆どなかった。今回の比較は、「ものまね」が本人歌唱時を上回る放映効果をもたらす場合があることの裏付けを得る結果となった。
ただし、そもそも「Dear」より「ORION」の方が知名度・人気ともに上回っていると考えられ、放映後の視聴者の反応を得やすい可能性が大きいことを補足しておく。
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中島美嘉
SMAR 2013-01-30 |
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