1/18のiTunesトップソングでは、2008年~2009年にかけて大ヒットした秋元順子の「愛のままで…」が50位以内に入り、演歌・歌謡作品としては異例の高順位をつけた。
演歌・歌謡作品はiTunes Storeで配信されていないわけではないが、その数は少なく、たとえ発売週であってもチャート上位に現れることは殆ど無い。
■ 浮上のきっかけは関ジャニ∞の番組
浮上のきっかけは、「愛のままで…」が1/18にテレビ朝日で放送された「関ジャニの仕分け∞」の1コーナー「下克上カラオケサバイバル」の課題曲となり、演歌歌手・福田こうへいによって歌われたことである。この「関ジャニの仕分け∞」の放送後に、「愛のままで…」はiTunesトップソングの300位圏外から一気に50位以内へと浮上した。演歌・歌謡作品はiTunes Storeでの配信数がそもそも少なく、有名歌手の作品であっても上位にランクインすることは殆どない。今回のように50位以内に入るのは、極めて異例のことである。
■ 演歌・歌謡もiTunesで売れる?
2000年代後半の「着うた系」アーティストのヒットを背景に、音楽配信を利用する層は10代~20代の若者が中心であるという見解が広まっているが、近年拡大するスマートフォン経由の音楽配信利用は「スマートフォン向け音楽配信、売上アップの鍵は「30~40代女性」か?」の記事で取り上げたように、30代~40代の層が中心になっていると見られ、今後はそれ以上の50~60代の層についても利用拡大の可能性が考えられる。「愛のままで…」の結果から考えると、若者には受けにくい演歌・歌謡作品であっても、iTunesなどの音楽配信サービスで売れる可能性は大いにあるだろう。ラインナップが増えていけば、演歌・歌謡作品の上位入りが当たり前になる日も遠くはなさそうだ。
秋元順子 「愛のままで…」
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