最新のオリコン週間シングルランキングで、浜崎あゆみの最新シングル「Terminal」が初登場24位・初動0.3万枚という結果に終わったことが分かった。
浜崎あゆみのシングルが初登場20位未満となるのは、リミックス・再発等を除くと「YOU」の24位以来、約16年4ヶ月ぶりとなった。初動0.3万枚は、デビュー以来最低の水準となる。
■ アルバムからのリカットシングル+完全1種
浜崎あゆみの今作は、 アルバム「Colours」からのリカットシングル。これまでのシングルで行われてきた、複数商法/特典商法/イベント商法は実施されず「完全1種」のリリースとなった。もちろん、MUSIC CARDやmu-mo限定盤といった特殊形態もリリースされていない。リカットシングルという条件を考えると、先日のゴールデンボンバー「ローラの傷だらけ」よりもさらに不利な条件でリリースしたと言えるだろう。
■ 信じがたいデイリー推移・・・一度もトップ10入りできず、週末は圏外寸前
上記のような形態で挑んだ今作は、初日のデイリーランキングでトップ10に入れずに16位スタートとなり、大きな衝撃が走った。4日目では29位まで後退。最終日の6日目は48位に終わり、圏外の寸前まで追い詰められた。これまで幾度と無く1位を突き進んできた浜崎あゆみの快進撃を知る者から見れば、信じがたいデイリー推移だったと言える。
浜崎あゆみ 「Terminal」デイリー推移
月:-→火:16→水:19→木:19→金:29→土:38→日:48 → 週間24位
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■ 前作で1位記録が止まり、今作でさらに凋落
浜崎あゆみは、昨年12月にリリースした前作「Feel the love/Merry-go-round」が最高5位に終わり、前々作「L(Virgin Road/Sweet Season/Last angel)」まで記録していたシングルの連続1位記録が「25作連続」でストップ。今作以降での復活への期待が高まっていたが、リカットシングル/特典抜き/完全1種のシンプルな条件でのリリースが設定され、勢いを上げるどころか急ブレーキ・大失速となってしまった。2002年の「Daybreak(30万枚完全限定生産)」(最高2位)から前作まで築いた連続トップ10入りも「27作連続」で途切れている(※)。また、初登場トップ20落ちは「YOU」(1998年6月リリース・初登場24位)以来約16年4ヶ月ぶりである。このまま週間トップ20に入れないまま圏外へ落ちると、リミックス・再発を除くとデビュー以来初となってしまう。
また、売上面でも初動売上が0.3万枚にとどまり、デビュー以来のワースト記録となってしまった。
ちなみに、今作の収録元アルバムである「Colours」も2014/7/14付のランキングで初登場5位(初動3.9万枚)と苦戦。さらに累積売上は5.3万枚にとどまっており、以前の浜崎あゆみの好成績とは比べ物にならない落ち込みとなってしまっている。
■ 次作以降で巻き返しなるか？
今のCD業界は特典をつけて売ることが当たり前と化しており、浜崎あゆみも特典/施策次第では巻き返しが可能と言えるだろう。前作「Feel the love/Merry-go-round」と同等の施策をすれば、前作の初動3.0万枚あたりまでは戻せると見られる。
復活への選択肢は様々である。次作以降で再び特典商法へと舞い戻り、復活劇を見せるか。あるいは、このままシンプル・イズ・ザ・ベストを貫きながら巻き返しを狙うか。はたまた、勝負の舞台をCDから配信へと変えていくか。CDシングルの記録に固執しなくなった浜崎あゆみの、次のアクションから目が離せない。
(※)ランクインした全ての作品が対象で、リミックス・再発等の特殊なシングルを含んでカウントする公式記録。2001年11月の「excerpts from ayu-mi-x III：CD001」が最高44位となった時点で記録が途切れ、2002年に最高2位を記録した「Daybreak(30万枚完全限定生産)」から再カウント。このタイミング以前にも、2000年1月発売の「appears/WHATEVER」(最高83位・アナログ盤)等、複数のタイミングで記録が途切れている。
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浜崎あゆみ
avex trax 2014-09-30 |
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