プレイバック2006年:(第4回)05.12.14週シングルチャート

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2006年のオリコン年間チャート集計期間のシングルに焦点を置き、1週間ごとに振り返っていく企画です。

第4回は05.12.14週。
なんと言ってもあの大物アーティストの没落が印象的な週となった。そして首位を獲得したあのアーティストの初動もこれまでからはとても想像できない数字となった。


この週首位を獲得したのはEXILE「ただ…逢いたくて」だった。「au×EXILE」と題したタイアップにより早い時期から同楽曲の着うたフルがauモバイル公式サイトからダウンロードでき、楽曲の評判もみるみるうちに広がっていった。この効果により初動はなんと前作「EXIT」の初動10.8万枚の2倍以上の25.4万枚となった。

またこの週、宇多田ヒカル「Passion」の売り上げが大が3つ付くほどの不振となった。同作品は大人気のPS2ソフト「キングダムハーツ」の主題歌となり、さらにテレビ出演も相当な量をこなしてたはずなのに、初動は一時期の宇多田フィーバーからは全くもって想像できない4.9万枚という数字となり、同じく大不振の前作「Be My Last」の初動8.0万枚をさらに割れ、週間も4位に甘んじた。
この結果、「テレビ出演が逆に曲の悪印象を振りまいたため売れなくなった」という「逆音楽番組効果」が宇多田に対して騒がれたほどだ。

宇多田は初日からデイリーで5万枚限定の倖田來未「Birthday Eve」に敗れ、この時点で暗雲が漂った。さらに水曜付ではテイルズ効果で勢いに乗ったバンプに、木曜付ではレミオロメン「粉雪」にも逆転を許す。それで止まらず、金曜付では6位にまで後退した。

宇多田をデイリーで逆転するほどの勢いで、PS2ソフト「テイルズ オブ ジアビス」主題歌を収録したBUMP OF CHICKEN「supernova/カルマ」がここに来て急激なランクアップ。この週の頭に「カルマ仕様限定盤」が発売されたためだった。この3ヶ月限定のパッケージ変更が大当たりしてこの週5.9万枚の売り上げを獲得し、「テイルズ効果」としてタイアップ力にも注目が集まった。

週間首位
EXILE「ただ…逢いたくて」…初動25.4万枚

主な出来事
・宇多田ヒカル新曲が大大大不振で初動が5万枚割れ
・EXILEが自己最高初動を大幅に塗り替える大躍進
・BUMP OF CHICKENがテイルズ効果で10位→3位にランクアップ


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