プレイバック2006年:(第24回)06.05.10週シングルチャート

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2006年のオリコン年間チャート集計期間のシングルに焦点を置き、1週間ごとに振り返っていく企画です。

第24回は06.05.10発売週。
ORANGE RANGEとJanne Da Arcの首位争いに途中食い込んできたのは、あのアニメのエンディングテーマだった。


この週首位を獲得したのはORANGE RANGE「チャンピオーネ」だった。NHK系列のサッカーW杯テーマソングとして知名度がかなり高まっていた中でのリリースだったが、初動は12.2万枚と以前のレンジからは考えられない不調ぶりとなった。

デイリーチャートで初日首位を獲得したのはレンジ。その後、木曜付まで順当に首位を守り抜いたため、このまま週間首位へと一直線と思われた。
しかしライバルのジャンヌダルク「HEAVEN/メビウス」も木曜付まで3日連続で2位に付ける好調ぶりだった。従来初動型であったジャンヌダルクの粘りにより、早々とレンジの週間首位は確定できない状況だったのだ。下位はめまぐるしく順位が入れ替わっていことから、週間首位争いは完全にこの2作品に絞られ、金曜付を迎える。

その金曜付で大きな異変が起きた。この日も1位レンジ、2位ジャンヌで変わりないと思われた上位に食い込んできたのは、なんとアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」エンディングテーマの平野綾,茅原実里,後藤邑子「ハレ晴レユカイ」だったのだ。これがなんと前日の18位から16ランクアップしての金曜付2位となり、自分を始め、オリコンを見ている全ての人間が度肝を抜かれる事態となったのは言うまでもない。
「ハレ晴レユカイ」はデイリー初登場15位スタート。しかし翌日に20位圏外に転落する不調ぶりを見せ、2ちゃんねるを中心に1位祭りのパワー不足が疑われた。その翌日も18位だったことから、「あれだけ騒いでこの程度か」という雰囲気が漂い始めていた中でのこの急激ランクアップとなったことで各所でお祭り騒ぎとなったことも、もちろん言うまでもないだろう。


↑2006年5月13日(土)、発表されたデイリーチャートに各所でハルヒファンの歓喜の声が響き渡った。

週間では1位レンジ、2位ジャンヌとなって、「ハレ晴レユカイ」は初日15位スタートもこの2位が効いて週間5位となった。

また週間3位に入った伊藤由奈「Precious」が、前週よりも売上を伸ばす好調ぶりを見せた(当時累積8.2万枚)。さらに、mihimaru GT「気分上々↑↑」も前週より売上UPとなった(当時累積4.6万枚)。

しかし逆に、ZARD「ハートに火をつけて」があわやトップ10落ちというところまで追い詰められる事態も起こった。初動1.7万枚は、11位のDJ OZMAとわずか230枚差だった。
また、2月に鮮烈なデビューを飾った絢香のシングル「melody」も不調。5万枚限定で1.1万枚(14位)と、売れたとは言い難い成績となった。

週間首位
ORANGE RANGE「チャンピオーネ」…初動12.2万枚

主な出来事
・ORANGE RANGE不調も週間初登場1位を堅持。
・「涼宮ハルヒの憂鬱」EDがデイリー最高2位、週間では5位にランクイン。
・ZARD、辛くも週間トップ10入り。トップ10入りは40作目に。


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