ENDLICHERI☆ENDLICHERI(堂本剛)、過去のオリコンでの僅差勝利全記録

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オリコンアルバムデイリーチャート火曜付では、ENDLICHERI☆ENDLICHERI(堂本剛)「Neo Africa Rainbow Ax」がデイリー首位スタート(以下エンドリ)。YUIの2週目を下しての週間首位獲得に向けてまずは一歩を踏み出している。

さて、今週は各所でシングルチャートの動向よりもこのアルバムチャートの行方に注目が集まっている。この記事は、何故エンドリに注目が集まっているのかをまとめた記事である。この事例はより多くの人に周知されるべきものだろう。


・どうしてエンドリの発売週はこんなに騒がれるのか
まずはこの疑問を解消しておかなくてはならない。エンドリには、過去にオリコン週間チャートで、明らかに負けるだろうというデイリーチャートの順位推移をしながら毎回僅差勝利で乗り切ってきたという過去があるためである。それはエンドリ名義になる前、つまり堂本剛名義の時にまで遡る。


その1 堂本剛「WAVER」 VS ORANGE RANGE「ロコローション」
(シングル:2004年)


・まずはデイリー推移から
堂本剛
火1→水1→木1→金2→土2→日3
ORANGE RANGE
火2→水2→木2→金1→土1→日1

⇒3勝3敗

この時はまだ堂本剛が初日からデイリー首位を3日間守っているため、3日目までの時点なら誰もが剛の週間首位を疑わないところだ。しかし、金曜付以降では状況が一転し、レンジが1位を3日間守る展開となった。週末は売上が必然的に伸びるということ、さらにはその売上が伸びるはずの週末で堂本剛が3位まで転落したことなどがあり、レンジ有利という見方が徐々に多くなっていったが…

・結果
週間1位 152313枚…堂本剛
週間2位 150093枚…ORANGE RANGE

差は2220枚。しかし、この時はどうして2000枚まで縮まったのかという見方のほうが多かった。つまり追い上げたレンジのほうに対して「予想外」という声が多かった。しかし、2006年の僅差勝利時にこの時の記録が持ち出されると、この結果にも「よく考えると…」という見方が多くなった。


その2 エンドリ「Coward」 VS WaT「卒業TIME~僕らのはじまり~」
(アルバム:2006年)

・デイリー推移
エンドリ
火1→水2→木1→金3→土3→日5
WaT
火2→水1→木2→金2→土2→日2

⇒WaTの4勝2敗

初日デイリー首位スタートはエンドリだったが、この時翌日にすぐにWaTが逆転したために大きな騒動となった。低くてもデイリー2位を守ったWaTと、売上が伸びるはずの週末でも順位が後退し続けたエンドリを比較すれば、WaTが1位という予想をする人が多いと思われるが…

・結果
週間1位 117192枚…エンドリ
週間2位 115321枚…WaT
差は1871枚。
まずはデイリー推移を見てよく考えて欲しい。初日、エンドリとWaTは2日目で早々と順位が入れ替わってしまうようなくらいの差だったのである。しかも3日目でまたエンドリが1位になったということからも、初日からエンドリとWaTは相当な僅差だったと考えるのが極めて妥当な線である。あとの金曜日以降の順位推移を見る限りでは、それだけ僅差だったとすれば両者の差は入れ替わっていてもおかしくないのである。


その3 エンドリ「The Rainbow Star」 VS ポルノグラフィティ「ハネウマライダー」
(シングル:2006年)

・デイリー推移
エンドリ
火1→水2→木2→金2→土3→日5
ポルノ
火2→水1→木1→金1→土1→日1

⇒ポルノグラフィティの5勝1敗

この推移を見て誰が週の途中でエンドリ1位と予想するだろうか。どんな角度からどう考えても、この推移ならポルノが週間1位である。しかし…

・結果
週間1位 111521枚…エンドリ
週間2位 110628枚…ポルノグラフィティ
差は893枚。
この時はデイリー推移と週間結果にあまりにもギャップがありすぎたため、この時過去の僅差勝利も合わせてその記録が大きくクローズアップされることに。
後から「こういう推移ならエンドリ1位」という見方をすることはいくらでも出来るが、週の途中でそういった考えになるのだろうか…。


・では、オリコン以外のランキングではどういう順位になっていたのか?
音楽チャートはオリコンだけではない。
つまり、知名度No.1のオリコンの結果をAとしても、他の音楽チャートの多くでBという結果になっていたとすれば、その時はいろいろと考えてしまう点が出てくるというわけだ。有名どころであるサウンドスキャンでのランキングはどうなっていたのだろうか。

VS レンジの場合
1位 125817枚…ORANGE RANGE
2位 124629枚…堂本剛

VS WaTの場合
1位 104252枚…WaT
2位 *90807枚…エンドリ

VS ポルノの場合
1位 104278枚…ポルノグラフィティ
2位 *88056枚…エンドリ

(複数パッケージある場合は合算)

というわけで、3つの事例全てでエンドリ(堂本剛)が2位となっている。オリコンのデイリー推移でこの結果を評価しても、何らおかしいところが見当たらない。


・この事例により起きている、もしくはこれから起こりうるだろう問題は?
やはり「オリコンチャートの信頼性の低下」だろう。
「デイリー結果がそのまま週間順位とはならない」ということがオリコンの公式ページにはきちんと記述されている。しかし、VSポルノの事例のようにデイリー結果とあまりにも差異がありすぎ、さらにアニメイト効果上乗せのようにその要因が明確でないものに対して、結果に対して疑惑が出てこないほうがおかしいというものだ。
その疑惑を払拭するかのように、3月1日からはオリコンデイリーチャートで指数の公開が始まった(トップ3のみ)。1週間トップ3に登場し続ければ1週間分の指数が判明し、合計して補正をかければ週間結果に近い数字を得ることが出来るというものだ。シングルの補正係数は大体1.74~1.76、アルバムの補正係数は大体1.65~1.68である。
ちなみに指数が発表された3月1日以降は、全ての週で「指数計が1位 = 週間も1位」となっている(トップ3内に1週間登場し続けた作品のみ)。


別記事にも書いたが、今週の VS YUI はまだ残り5日間ある中で、指数計で2157点差の大激戦となっている。
指数が出始めてから初めての攻防で、どんな結果が訪れるのか。そういう点で今までの3回の事例以上に注目が集まっているというわけだ。果たして今週の週間チャートの結果はどうなるのだろうか。当ブログでは連日この首位争いを追っていく予定である。

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