ORICON STYLEの11/3付記事「家入レオをブレイクさせたビジュアル戦略」がネット上で注目を集めている。記事では、家入レオの売り出し戦略について詳細に説明され、オリコン上位にランクインするようになるまでの道のりが分かる内容となっている。
この記事で書かれた宣伝手法について、ネット上では「ゴリ押しだ」などと非難の声が飛び交っている。「ゴリ押し」が嫌われる風潮は相変わらず強いようだ。
■ 「家入レオはこうして売り出された」という経緯が詳細に分かる記事
元記事では、家入レオが売れた要因を「『楽曲』『アーティスト・イメージ』に徹底的にフォーカスする戦略が奏功した」ためと分析している。
記事によると、家入レオはインディーズでの活動歴がなく、デビュー時点で「下積み0」の状態だったという。そこでまず、デビュー曲「サブリナ」の歌詞に覚えやすいフレーズを含め、アニメタイアップをつけ、ラジオ等で大量OAし、アーティスト・楽曲の浸透に成功したという。さらに次作の「Shine」をドラマタイアップ曲にし、ファン層を拡大できたとされる。先月発売のアルバムでオリコン週間2位・初動3.2万枚を売り上げるまでに成長できたのは、こうした戦略が功を奏したためという。
■ ネット上では「ゴリ押し」が嫌われる
インターネット上では、メディアでの大量OAなどによって下積みがないアーティストを強引に売り出そうとする戦略が「ゴリ押し」と呼ばれ、基本的に非難される傾向がある。今回の「家入レオをブレイクさせたビジュアル戦略」についても、「マスコミが金貰って騒いでるだけでブレイクって言うの?」「ゴリ押しのやり過ぎは嫌われる」など、厳しい反応が見られている。
インターネット全盛の現在では、アーティストの売り出し方に少しでも不審な点があると、ネット上で直ぐ様非難の的となる。ただしその非難の矛先は、下積みがないことよりも、売り出し方の強引さに対して向けられることが多い。さらに、売り出しの背景がはっきりしていなかったり、嘘臭いキャッチフレーズや宣伝文句が使われている (「超大型新人」「中高生から絶大なる人気」etc…) 場合には、非難が強まる傾向がある。
■ 「ゴリ押し」されてヒットすれば実力者?
しかし、「ゴリ押し」されたアーティストが絶対に売れるとは限らない。「ゴリ押し」されるということは、メディア露出が多いということであり、その分非難されるリスクも大きいということである。
リスナーから「買ってみよう」or「買う価値はない」という判断を下される機会は、明らかに「ゴリ押し」されているアーティストの作品の方が多い。「ゴリ押し」が基本的に非難される現在では、「ゴリ押し」で頂点に上って長期政権を築ける人こそが、本物の実力を持っていると言えるかもしれない。
家入レオの最新アルバムのオリコン上位入りは、確かに「ゴリ押し」によるものかもしれない。今後は、このアルバムを足がかりにして多くの固定ファンを獲得し、安定した地位を築けるかどうかに注目だろう。それができて初めて、家入レオに対するビジュアル戦略が成功したかどうかが分かると言える。
10月24日に発売された家入レオの1stアルバム『LEO』が初登場2位と好スタートを切った。これまでにリリースした3作のシングルも全てTOP10入りしており、今年2月にデビューしたばかりの新人としては、異例のスピードでのブレイク。「楽曲」「アーティスト・イメージ」に徹底的にフォーカスする戦略が奏功した。
・家入レオをブレイクさせたビジュアル戦略 (From ORICON STYLE)
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家入レオ
ビクターエンタテインメント 2012-10-24 |