藤圭子が史上最長 “18週連続1位” を獲得した1970年のオリコンランキング

LINEで送る
Pocket

藤圭子 GOLDEN☆BEST22日に亡くなった藤圭子は、1970年のオリコン週間ランキングで「女のブルース」「圭子の夢は夜ひらく」の2曲合わせて “18週連続1位” の記録を持つ。この “18週連続1位” は、2曲以上での1位獲得最高連続週数としては、オリコン歴代1位の記録となっている。
1970年のオリコンランキングは、約1/3の期間が藤圭子の天下だった。藤圭子がトップを快走していた期間のランキングを見て行きたい。

   藤圭子は、1970年のオリコン週間ランキングで「女のブルース」が8週連続1位、後発の「圭子の夢は夜ひらく」が10週連続1位を獲得し、2作品で合わせて18週連続1位の大記録を樹立。この記録は、2013年の現在でも破られていない。

   なお、単曲での連続1位記録は、宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」が記録した16週連続1位 (1972/10/30付~1973/02/12付)である。そんな宮史郎も2012年11月19日、享年69歳でこの世を去っている。

1970/03/23~08/03付までのオリコン週間ランキング1位・2位の変遷
37

   藤圭子の「女のブルース」は1970年のオリコン年間ランキングで4位(売上74.8万枚)を獲得。「圭子の夢は夜ひらく」は3位(売上76.5万枚)を獲得し、2作品が年間トップ10入りした。ちなみにこの年の1位は皆川おさむ「黒ネコのタンゴ」(売上141.5万枚)、2位はザ・ドリフターズ「ドリフのズンドコ節」(売上78.3万枚)だった。

   表中にあるように、藤圭子が18週連続でトップを走ったことにより、週間1位獲得を阻まれた作品も多い。ただ、これらの作品も同年のオリコン年間ランキングで上位に入り、その年を彩るヒット曲となっている。
   ザ・ショッキング・ブルー「ヴィーナス」は1970年の年間ランキング9位(売上55.2万枚)。ザ・ショッキング・ブルーはオランダ出身のロックバンドで「ヴィーナス」「悲しき鉄道員」などのヒット曲で知られる。また、「第12回日本レコード大賞」を獲得した菅原洋一「今日でお別れ」は同8位(売上60.6万枚)、辺見マリ「経験」は同13位(売上48.4万枚)、森進一「波止場女のブルース」は同17位(売上45.7万枚)、いしだあゆみ「あなたならどうする」は同21位(売上40.4万枚)、ジミー・オズモンド「ちっちゃな恋人」は同28位(累積33.1万枚)を記録している。

   ちなみに、藤圭子から週間1位の座を奪ったヒデとロザンナ「愛は傷つきやすく」は、1970年の年間ランキングで7位(売上65.5万枚)を獲得。自身最高のヒット曲となり「第21回NHK紅白歌合戦」にも出場している。

ゴールデン☆ベスト 藤圭子ヒット&カバーコレクション 艶歌と縁歌icon
iconicon
(From iTunes Store)

藤圭子 GOLDEN☆BEST
藤圭子 GOLDEN☆BEST 石坂まさを 藤圭子

BMG JAPAN 2005-10-25
売り上げランキング : 1079

Amazonで詳しく見る

関連記事
藤圭子さん死去…宇多田ヒカルの母、「圭子の夢は夜ひらく」「女のブルース」等ヒット曲多数
ぴんからトリオ・宮史郎さん死去…「女のみち」オリコン史上2位の325.6万枚


この記事をご覧の方には、以下の記事もおすすめです