レコチョクでTOP10ヒットのふなっしー公式テーマソング、iTunesでは最高79位に沈没…同じ配信でも大差のカラクリ

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ふな ふな ふなっしー~ふなっしー公式テーマソング~(通常盤:初回プレス限定盤)近年、豪華特典を付属した商法の横行により、CDシングルは時に不可解な順位・売上推移を見せる作品が増加し、ネット上の議論の的になることが多くなっている。しかし、最近ではその「特典商法」が配信にまで押し寄せていることを知るユーザは少ない。
最近、話題のゆるキャラ・ふなっしーのイメージソング「ふな ふな ふなっしー♪ ~ふなっしー公式テーマソング~」がリリースされた。この楽曲はレコチョクでトップ10に入るヒットを記録しているが、iTunes Storeでは最高79位と、大きく乖離している。一体どうしてこんな差が生じているのだろうか。



   最新の11/10付のレコチョクデイリーランキングで、「ふな ふな ふなっしー♪」は10位に入り、AKB48やももいろクローバーZの最新曲を上回る売れ行きを見せている。かなりの高動向であるが、実はこの高動向が見られるのはレコチョクだけである。

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(From レコチョク)

   例えば、最新のiTunes Storeのトップソングを見ると、「ふな ふな ふなっしー♪」はなんと160位である。「ヒット」「好調」とされているレコチョクのランキングとは、実に150ランクもの開きがある。ちなみにiTunes Storeの「ふな ふな ふなっしー♪」は、11/6の23時ごろと11/8の19時ごろに79位まで上がったのが最高であり、トップ10は夢のまた夢という状態である。ここまでの差になれば、異常な差と言えるだろう。

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   一体なぜこれだけの差が生じてしまうのか。その要因の一つには、CDシングル同様に、レコチョクにだけ存在する「特典」が挙げられるだろう。そこで、”異常に多く売れている” レコチョクの「ふな ふな ふなっしー♪」ページを確認すると、以下の様な記載がある。

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(From レコチョク)

   上記を見て分かるように、レコチョクで「ふな ふな ふなっしー♪」を購入すると、直筆サイン色紙、オリジナルグッズ、壁紙がプレゼントされるのである。iTunes Storeで購入した場合には、このような特典は付属しない。これらの違いから、レコチョクの配信でCDシングル同様に特典商法が行われ、その結果として、両サービスの順位に大きな差が生まれたと言えるようだ。

   なお、この2つの特典について詳しく解説すると、上の特典は「シングル」として配信されているトラックをダウンロードした場合、下の特典は「着うた」として配信されているトラックをダウンロードすることで権利を得られる。つまり、CDシングルと同様、複数商法が成立しているのである。

   ちなみにこのような話はふなっしーに限ったことではない。レコチョクでは、他の作品でも日常的に特典商法が行われている。このような風潮が他サービスにも持ち込まれれば、今は楽曲勝負が主の配信も、やがて特典で差別化を図る世界になりそうだ。

ふな ふな ふなっしー~ふなっしー公式テーマソング~(通常盤:初回プレス限定盤)
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