来週のCDシングル市場では、16作連続のオリコン週間1位を目指す関ジャニ∞が、エイトレンジャー名義で新曲「ER2」をリリースする。1位を獲得して当然と思われているが、その1位を脅かすのではないかという存在が現れた。
その存在は、来週発売の新譜ではなく、今週リリースされたSKE48の「不器用太陽」である。今回、SKE48が本来初動売上で記録する爆発的な枚数が、複数週に分散される可能性があるためだ。もしSKE48の劇場盤の売上が分散した場合、関ジャニ∞の1位記録を脅かす可能性があり、その動向から目が離せなくなっている。
■ ポイントはmu-moで販売されている「劇場盤」の出荷予定日
SKE48の「不器用太陽」は、一般店舗に流通している通常盤に加え、mu-mo限定で発売される劇場盤があり、オリコンではこの両方の売上枚数が計上される。劇場盤にはメンバーとの個別握手券が封入されるため、通常盤よりもこの劇場盤の方が爆発的に売れる傾向がある。
その劇場盤の出荷予定日が、当初、販売サイトにて発売週ではなく、翌週の「8/5以降に順次」と設定された。これにより、今週の売上枚数には劇場盤の分が計上されないのではないかという憶測が飛んだ。実際、店着日の7/29付オリコンデイリーランキングでは売上枚数が6.8万枚(前作比-20万枚)という結果になり、その憶測は現実味を帯びたのだった。
もし本来1週目で計上される売上枚数が2週目にずれるとしたら、そのとばっちりを食うのは、翌週以降にリリースする新譜である。その筆頭と予想されるのが、関ジャニ∞が扮するエイトレンジャーの「ER2」だった。
■ 現在のところ劇場盤は「小出しモード」
SKE48の劇場盤の出荷が2週目にずれれば、その20～30万枚とも言われる売上枚数が、全て2週目に計上されることになる。そうなれば、高い勢いを誇る関ジャニ∞といえど、ひとたまりもないのは明白である。
ただ、今週に入り、mu-moの販売サイトで8/5出荷予定とされていたSKE48の劇場盤が、公式サイトでは「8/5までに順次発送」(※これまで注文されている分)と案内されていることが分かり、実際、7/30付以降のオリコンデイリーランキングでは、少しずつ「小出し」で計上されたような推移を見せている。このまま今週中にある程度出荷されれば、2週目にずれる売上枚数は減り、関ジャニ∞の記録に影響が及ぶことはなくなると思われる。
ただ、SKE48の劇場盤は8/5以降にもかなりの枚数が計上されると予想されるため、関ジャニ∞にとっては油断が出来ない状況が続いている。関ジャニ∞の記録が継続するかストップするかという観点で、来週の週間1位争いから目が離せないのは間違いない。
■ 劇場盤の分散は多くのアーティストにとって脅威
最新のデイリーの推移を見ても分かるように、SKE48の劇場盤が「小出し」になると、1日4万枚台の売上枚数を連発される。同じ週でこれだけの高水準を連発されたら、関ジャニ∞だけでなく、多くのジャニーズ勢も勝ち目がないだろう。
例えば、AKB48の劇場盤の売上枚数を4週に分散させた場合、4週連続で週間20万枚超えということもあり得る。そうなれば、他のアーティストにとって、オリコン週間1位獲得は容易ではなくなってしまう。もしAKB48グループが意図的にそのような戦略を取るとすれば、他のアーティストにとって脅威の存在となりそうだ。
| ER2 (通常盤) | |
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関ジャニ∞ エイトレンジャー
インペリアルレコード 2014-08-05 |
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