オリコン、CD付チケットの合算集計を終了 本日発表の6/29付デイリーランキングから集計対象外に

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オリコン、MUSIC CARDを4/6付から集計対象外に
(オリコンランキングについて from ORICON STYLE)

 オリコンは、今年の3/25に発表したプレスリリースの通り、本日発表される6/29付のオリコンデイリーランキングから、コンサート・ライブ等のチケットにCDをセットして販売した売上枚数を、CDシングルの売上枚数に合算していた従来のルールを変更し、合算を取りやめる。

 オリコンの合算ルール変更により、今週以降に販売が予定されているCD付チケットの売上枚数は、ランキングに合算されなくなる。これまで販売されているCD付チケットの商品も、6/29以降に売れた分は合算されない。

 近年、この商法により、オリコンランキング上の売上枚数が100万枚に達する作品が現れ「CDの売上枚数とは呼べない」などの指摘が入り、問題視されていた。また、前述の事例を皮切りに、CDの単価を下げてセット化し、CD付チケットを通常のチケットと変わらない価格で販売するなど、オリコン上位入りを強く意識したと疑われる作品が相次いで出現していた。今回のオリコンの合算ルール変更により、このような商法を行う理由がなくなり、商法自体が消滅するのではないかと指摘する声が、少なからずある。

 ただし、MUSIC CARDの時と同じであるが、オリコンが合算ルールを変更するだけであるため、レコード会社(レーベル)がCD付チケットを販売することが禁じられたわけではない。各社がこれまで通りCD付チケットを販売して利益を上げることに対しては、何も制限がないため、CD付チケット商法自体が消えるわけではない。今後もコンサートへの集客等を目的に、チケットに付加価値を出すべく、ある程度はCD付チケット商法が残る可能性があるだろう。

 チケット付CD、MUSIC CARDとオリコンランキングに関連する諸問題についての解説は、本記事では割愛する。詳しくは、下記「関連記事」をご覧頂きたい。

 

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