オリコン週間シングルチャート速報によると、週末デイリー首位を守り続けた絢香「三日月」が週間で首位を獲得。初動は4.0万枚と、歴代で3番目に低い初動枚数での首位獲得となったが、DEF.DIVAが昨年作った最低記録の更新は阻止することが出来たようだ。
今年2月にTBSドラマ『輪舞曲-ロンド-』主題歌で鮮烈デビューを果たした絢香。彼女の通算4枚目のシングル「三日月」(au『LISMO』CMソング、NHK『つながるテレビ@ヒューマン』テーマソング)が今週、4.0万枚を売上げ、初登場で首位を獲得した。
これまで絢香の最高位はデビューシングル「I believe」の3位で、首位獲得は今回が初めて。今年デビューの新人アーティストとしては、KAT-TUN、Kaoru Amaneに次いで3組目の首位獲得となった(※グループからのソロ・デビュー、再デビューは除く)。
しかしこれで絢香がこの先生き残っていけるかというと、それにはまだ疑問が残る。月9タイアップで一度不本意な成績となってしまったことからも、やはりこの次のシングルでそれなりの成績を残してこそということになるだろう。また絢香の場合はバラードだと売れ、アップテンポだとあまり売れないという風に両極端になり始めている。これによりシングルでのバラード連発が始まり、リリース曲の雰囲気が単調化するといった懸念も出てくるかもしれない。
今年映画「タイヨウのうた」の主題歌を歌って復活したYUIも、最新シングルの初動は4.0万枚で絢香と同じような数値になっている。YUIの場合は映画タイアップの次のシングルで初動が前作よりも上回ってきたことから、「タイアップがあったから売れただけ」などと言われることはないと考えられる。絢香はこの先「三日月」の累計を伸ばせるか、及び次のシングルでそれなりの売り上げを残せるかが焦点となってくるだろう。
その年デビューの女性ボーカルの新人から、なかなか強力な逸材が現れないというのが近年の特徴となっている。昨年になってブレイクした倖田來未も、デビューしたのは随分と前。ブレイクまでに何年もの時間を要してきた…というのも決して悪くはないですが、たまには「彗星の如く現れ大ヒットを連発」みたいな新人が現れて欲しいとも思う。絢香がそう言った例になれるかは、次のシングルにかかっている。
三日月 | |
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