オリコンシングルデイリーチャート木曜付では、前日20位につけていたCHEMISTRY「約束の場所」が10位まで上昇。10ランクもアップする好動向を見せた。
良くも悪くも「盗作騒動効果」が働いていると言える。槇原敬之が作詞作曲を担当したこの楽曲に対し、先日から漫画「銀河鉄道999」にある代表するフレーズが使われているという疑惑により大きな注目が集まっているのは間違いないからだ。
人気漫画家、松本零士さん(68)が漫画のセリフを盗用されたとして、歌手の槇原敬之さん(37)に抗議していることが19日、分かった。
「女性セブン」が報じたもので、問題となっているのは、槇原さんが作詞作曲し、人気デュオ「CHEMISTRY」が今月4日発売した「約束の場所」の〈夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない〉というサビ部分。
この疑惑に関連し、2ちゃんねる内の各所でスレが立ち議論が交わされている。先ほど見た限りではその大半は「盗作とは言えないのでは」という見方が多かったように感じた。しかしながらそれに対して槇原を擁護する意見というのは少なく、この程度で盗作と言えるのかどうかという意見や、松本零士氏は「器が小さい」「言葉を殺そうとしている」という意見が多かった。
その中身を要約すると、
「この報道があるまで999のあのフレーズを知らなかった」
「元々の漫画の知名度も低いのに、新シリーズのセリフなんてほとんどの人が気にも留めていないのではないか」
「松本零士氏もこの程度で訴えるとは器が小さい」
「一部分の単語が入れ替わっているというのに、パクリだという根拠にするのは行き過ぎ」
という考えなどが見受けられた。
また、盗作ではないかとする意見としては、
「夢・時間・裏切らないという3つの単語が出てくるのは偶然の一致とは思えない」
という意見がほぼ全ての意見の核となっている。
しかしながら最近の邦楽界においては盗作疑惑が後を絶たない。浜崎あゆみのほとんどの楽曲の歌詞がCoccoら他のアーティストの楽曲からの盗作であるという疑惑は有名な話である。また歌詞だけではなくサウンドに関してもORANGE RANGEや大塚愛、新堂敦士といったアーティストに対する疑惑が次々に浮上。これらの騒動に対しては「クロ」という見方が多いが、こういった現状が世間の疑惑の目を厳しくしているとも言える。
この「約束の場所」の歌詞が盗作であるかどうか当ブログとしての意見を述べる事はしませんが、騒動がCD売り上げにどう影響してくるかは気になるところ。おそらく同じ観点で一番気が気でないのはCHEMISTRYの事務所だろう。しかし今のところこの盗作問題がなんと売り上げUPに繋がっている。良くも悪くも、CHEMISTRYにとっては久々のヒットとなる可能性も出てきたことになり、槇原やCHEMISTRYのファンの心境は複雑だろう。
この問題の動向と共に、明日以降「約束の場所」の売り上げがどう動くのか注目したいところ。
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「約束の場所」問題について大変判りやすいまとめがなされていたのでトラックバックさせて頂きました。宜しくお願いします。