今週のオリコン週間シングルチャートでは、モーニング娘。「歩いてる」が一週間首位を守って週間でもそのまま首位を獲得した。初動は4.1万枚。
モーニング娘。が日本音楽史に残る金字塔を打ち立てた。通算31枚目のシングル「歩いてる」が今週、初登場で首位にランクイン。2003年4月発売、『キダム』イメージソングの「AS FOR ONE DAY」以来、3年半ぶり（13作ぶり）のシングル首位を獲得（初動売上4.1万枚）した。シングルの通算の首位獲得数は10作目となり、ピンク・レディーの9作を抜いて、女性グループ歴代単独1位となった。
デイリーで一週間首位を守りきるも、今日はあっさりデイリー7位まで転落のモー娘。こういう推移を見ると萎えてしまう物がありますが、初動は4.1万枚と前作を上回る好動向を見せた。
その一週間デイリー首位キープながらも今週は最後の最後までモー娘。が首位になると断定する事は出来なかった。FLOWやネギま!?と言ったアニメイト効果※による売り上げ上乗せが多く期待できる作品の好動向が目立ったためだ。しかしFLOWは4位だった期間の長さが響いたのか自己最高位更新ながらも初動3万枚には届かず、ネギま!?の「1000%SPARKING!」も思わぬ不振。結果的に上乗せがあってもモー娘。には届かず、デイリー推移と同等の結果となったと言える。
今回のモー娘。の首位獲得は実に03年春以来3年半ぶり。随分長々と首位獲得から遠ざかっていたモー娘。ですが、これで売り上げレベルが回復に向かうかどうかは今後次第。イベントの応募券を封入し初動が上がったケースがありますが、曲で売っていない気がしてあまりいい感じがするものではない。
今後のモー娘。に対してここで期待したいのは、パッケージを2枚に戻して、特典等を付けない従来どおりの売り方に戻すこと。前作割れしようと必ず売り方の姿勢に対する評価は上がるだろう。その売り方で安定した売り上げをマークする事が出来れば、人気離れなど騒がれる事はなくなるはずだ。
さすがにビッグヒットはもう狙えない。だとしたらモー娘。の今後にはリリース毎の安定した売り上げを期待したい。今いる固定ファンを失わないように、また今好意を持ちかけているライト層を逃がさないように特典をつけるのでなく曲自体で勝負していくスタンスに徐々に戻していって欲しいというのが、ささやかな願いだ。
※アニメイト効果
オリコンシングルデイリーチャートには反映されず週間チャートにのみ反映される集計協力店の売り上げによる週間チャートでの上乗せ効果。アニメ関連作品にこの傾向が見られることから、大手専門店「アニメイト」の名前を取って「アニメイト効果」と呼ばれている。
デイリーチャートで低い順位でも、この上乗せによって週間ではデイリーの時の順位に比べて上位に初登場することがある。例:
Aice5「Believe My Love／友情物語」(2006.5)
火２１→水２１→木２４→金３３→土２６→日３２
⇒デイリー最高位は21位にもかかわらず週間7位
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