プレイバック2006年:(第6回)05.12.28週・06.01.04週合算シングルチャート

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2006年のオリコン年間チャート集計期間のシングルに焦点を置き、1週間ごとに振り返っていく企画です。

第6回は05.12.28週と06.01.04週の合算週。
めまぐるしく首位が変動した上位争いを追ってみたい。


合算週で首位を獲得したのは、修二と彰「青春アミーゴ」だった。2005年で最も売れたこの作品が、年末の特番効果が次々と重なった影響でレミオロメン「粉雪」を振り切り1位となった。

12月26日(月曜日)の売り上げから1月8日(日曜日)の売り上げが集計されたこの週のデイリー首位獲得作品はめまぐるしく動いた。
事実上の初日と言える26日(月曜付)は新譜がまだ登場せず、前日に引き続きEXILE「ただ…逢いたくて」がデイリー首位。発売3週目にして勢いが衰える気配がなく、この時点で合算週の首位はEXILEで間違いないと予想した人が多かったと思われる。自分もその一人で、1位EXILE・2位レミオロメンと予想していた。
翌日火曜付は新譜が登場。年末の影響で2週分の新譜がまとめて発売されるため、倖田來未の12週連続シングルも2週分早売りされた。当然ながらデイリー1,2位を独占。1位「Shake It Up」・2位「Lies」となった。

と、ここまでがオリコンで年内に更新されたシングルデイリーチャート。水曜付以降は翌年になって発表されたものを参照した形となる。

その水曜付でも倖田來未の2作品が同様にデイリー1,2位を独占し、人気の高さを見せ付けた。しかしながら倖田來未の2枚は5万枚限定盤。2週も持続してデイリー上位にはいられないため、紅白やレコ大が放送されると2作品とも一気にデイリー上位から姿を消すという珍展開もみられた。

29日(木曜付)になるとデイリー首位はレミオロメン「粉雪」の手に。そこから3日連続デイリー首位をキープし、月曜付1位のEXILEはその間2→3→3という推移。金曜付以降は修二と彰「青春アミーゴ」に逆転を許した。EXILEの売り上げがガクンと減ったわけではなく、修二と彰の勢いが依然として持続中であるということが証明された。この時点でついにレミオロメンが合算週の首位獲得かという流れに変わっていたと見られる。

レミオロメンが元旦付デイリーでも首位を獲得か…と思いきや、首位の座はここで修二と彰「青春アミーゴ」へと移った。代わって2位が「粉雪」に。
この両者は、紅白にもレコ大にも出演がないのに出演組をこの元旦付で抑えての好動向。修二と彰は「PRIDE男祭り」に出演した効果での首位獲得なはずですが、レミオロメンはTV出演一切なしだった。その元旦付デイリー、紅白出演組の最高位はWaT「僕のキモチ」の6位。WaTは5日(木曜付)までデイリー6位だった。

集計は2週目に入り、デイリー首位は水曜付まで修二と彰がキープ。しかし木曜付で動きがあり、首位はまたもレミオロメンに。この時点で修二と彰が通算3日、レミオロメンが同4日首位を獲得したことに。年が明けても衰えない両者の売り上げに、首位争いは混迷を極め始めた。
その後金曜付がレミオロメン、土曜付が修二と彰、合算週最後日の日曜付はレミオロメンが首位を獲得。最後まで両者の競り合いとなり、終わってみれば最初首位だったEXILEは12月30日(金曜付)から1月8日(日曜付)まで10日連続デイリー3位。しかしこのEXILEも大きなテレビ出演がない状態でのこの動向だった。

レミオロメン有利かと思われたこの合算週の週間首位は修二と彰が獲得、週間売り上げは10.8万枚だった。レミオロメンはまたも僅差で首位を逃してしまった。(売上10.5万枚)
EXILEも9.7万枚の売り上げをマークし、2作品に追随した。

そんな熾烈な上位争いの裏、合算週にもかかわらず20位の枚数が1万枚を割れる異常事態。シングル全体の売り上げの低迷振りが露呈してしまった。

週間首位
修二と彰「青春アミーゴ」…売上10.8万枚。

主な出来事
・レコード大賞は倖田來未「Butterfly」、新人賞はAAA「BLOOD on FIRE」
(AAAはオリコン年間191位での受賞)
・紅白に曙(?)が登場する珍事態。
・修二と彰が返り咲き週間首位。


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