2006年のオリコン年間チャート集計期間のシングルに焦点を置き、1週間ごとに振り返っていく企画です。
第8回は06.01.18発売週。
新譜が一斉に登場し、06年組と05年組の入れ替わりが始まった。
首位を獲得したのは、タッキー&翼「Venus」だった。意外にもこの時の初動10.5万枚が彼らの自己最高初動で、2位以下にもダブルスコアとなり久々の圧勝ムードでの首位獲得となった。
タッキー&翼のシングルはこれまでロングヒット傾向が強かった。一番有名と思われる「夢物語」も初動10万枚に届いておらず、下位で粘ってのヒットとなっていた。それに比べると「Venus」は初動からの瞬発力が見られ、当時この初動を見ただけで「売り上げ確変か」とまで言われたほどだった。
2位のレミオロメン「粉雪」は相変わらず4万枚前後の売り上げをキープする勢い。今週は倖田來未の限定盤を下すもタッキー&翼の前に屈したという格好になった。枚数的に「粉雪」で首位を獲得することは難しいという見方に変わり始め、「運のない作品」と言われていたのもこの頃だった。
NHK・トリノ五輪テーマソングの平原綾香「誓い」が発売されたのもこの週だった。さすがはHHKの五輪放送タイアップとあって、他局のテーマよりも勢いが違った。「Jupiter」以外のシングルが普段は20位圏外、週間売り上げは1万枚に遠く及ばなかった平原綾香が久々にトップ20に舞い戻ったのだ。初動も1万枚台に乗せ、ロングヒットを予感させた。
また声優・水樹奈々の新曲「SUPER GENERATION」がオリコン週間6位にランクインし話題となったのもこの週。初動も2.3万枚と、2位となった前作「ETERNAL BLAZE」と大差ない成績となった。この曲のヒットを機に声優としてだけでなく、歌手としての人気が高まっている事を証明したと言えるだろう。声優歌手のシングル売り上げとしてはこの時点で年間暫定1位となった。
週間首位
タッキー&翼「Venus」…初動10.5万枚
主な出来事
・タッキー&翼が自己最高初動更新で首位獲得。
・水樹奈々がオリコン週間6位。2作連続でトップ10入り。
・NHKトリノ五輪テーマの平原綾香が久々に好スタート。
