来週のシングル、GLAYは5枚リリースでも首位獲り黄信号？

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来週のオリコンシングルチャートの動向を占います。

5枚リリースのGLAY「100万回のKISS」が首位を獲得するという見方が今のところは多いようだ。5枚リリース効果で、昨年の関ジャニ∞「関風ファイティング」と同じように初動増となるというものだ。

しかしここでGLAYを下す候補として、当ブログはあるアーティストに注目したい。

　GLAYは、話題性抜群だった2002年の「またここで逢いましょう」「逢いたい気持ち」の2週連続リリースが、両作品とも累積売上30万枚割れとなる大失敗。この辺りからシングル売り上げが伸び悩み始め、今現在では初動10万枚を超えるのがやっとというレベルにまで落ち込んでいる。
　売り上げの減退が露呈し始めると、04年の「天使のわけまえ」では、地方別に8種類パッケージをリリース(オリコンでは別集計)するというライト層から見れば疑問符だらけのリリース形態を展開。ちなみにこの「天使のわけまえ」はメインパッケージが累積で11.6万枚と奮わないものだった。

　05年はシングルリリースがなかったGLAYは、06年にシングル「G4」をリリースして実質の「活動再開」となる。このシングルが4曲A面だった他、06年は氷室京介とのコラボも行い、「話題作り」が先行したようなイメージが強かった。そしてリリース再開後の「話題作り」のパート3のように見受けられる今作は、なんと5種類リリース。昨年の関ジャニ∞が「関風ファイティング」で行った8枚リリースのように、「(首位を獲得した場合)その価値が下がるのでは」と各所から強い批判が上がっている。

　しかしそのGLAYは「100万回のKISS」を収録したアルバムのリリースが2週間後に迫っており、ライト層が今回のシングルに手を出す可能性は低い。そのため5枚リリースとはいえ、大きく初動が上昇するという可能性は関ジャニ∞の時よりは遥かに低い。初動は10万枚前後出れば妥当なところと言えるぐらいだろうか。

　5枚リリースながらもしGLAYの初動が本当に10万枚前後に落ち着いてしまうとなると、そう簡単に首位獲得とはいかない可能性も出てくる。
　そこでGLAYを下す可能性があるアーティストとして当ブログではEXILEを挙げたい。EXILEの新曲「Lovers Again」は、05年に初動25万枚を記録して大ヒットとなった「ただ…逢いたくて」と同様にauとのコラボレーションタイアップ。着うたフルも先行配信されており、「ただ…逢いたくて」のリリース前と条件はほぼ同じである。
　EXILE は06年12月に新ボーカルを加えて初のシングル「Everything」をリリース。これが初動8.0万枚となり、新生EXILEとして上々の出だしとなっている。今作ではその勢いを引き継ぎ、さらにauタイアップの恩恵を得てGLAYを下して首位獲りなるかというところに注目が集まるだろう。初動としては10万枚以上を期待したい。

　その他デイリー火曜付では平井堅、椎名林檎、CHARA、YUI、w-inds.、kannivalism、木村カエラといった新譜から初登場トップ10入りがありそう。平井堅も話題の映画「愛の流刑地」タイアップにより前作の初動4.5万枚から爆上げの可能性がある。GLAY・EXILEとの三つ巴の構図となる場合も想定できるだろう。
　また要注目は、昨年からCMで大量にOAされているCHARAだ。認知度は前作の時より大幅に高いことは間違いなく、その前作の初動0.2万枚(初登場46位)からどれほど上げてくるのか注目したいところ。

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