秋川雅史、首位獲得も歴代ワースト3位の不名誉記録に

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今週のオリコンシングルチャートで首位を獲得したのは、秋川雅史「千の風になって」であった。
気になる週間売り上げは2.9万枚。オリコンで様々な快挙が報じられる裏で、歴代最低首位枚数記録のワースト3位となる不名誉な結果となった。


以下がその歴代最低首位枚数記録(週間)である。

歴代最低枚数「週間」首位記録
1位: DEF.DIVA「好きすぎて バカみたい」…26353枚
2位: 浅香唯「C-Girl」…28270枚
3位: 河合その子「涙の茉莉花LOVE」…31780枚

今回の秋川雅史の記録は2.9万枚であり、歴代ワースト3位の記録となってしまった。DEF.DIVAの最低首位枚数記録(初動も含め)とは実に3000枚差というギリギリのラインでの攻防だったのだ。

圏外からのランクアップなどと快挙ばかりが伝えられるが、これは枚数的には不名誉そのものである。しかもその原因は秋川雅史サイドにあるのではなく、今週発売された新譜の筆頭となったチャゲアスが3万枚限定シングルであったり、その他の新譜が軒並み不振であったりという、新譜によるものが大きいのだ。今週の結果は、邦楽シングルの売り上げが伸び悩んでいるということを如実に現すものなってしまっている。

来週分からはしばらくリリースかラッシュが続く。しかし、来週の首位候補であるGLAYがアルバム先行ながら5枚リリースというファン心情を無視したリリースを展開するなど、曲で攻めているのでなくパッケージ増やしなどの「曲以外」の部分で売り出そうとしている新譜が今は多いようだ。

秋川雅史が首位を獲得できたのは正直「運がよかったから」だろう。しかし、秋川雅史は元から売れていたアーティストではない。今回、曲の良さが認められてランクアップしてきたということを誰が否定するだろうか。複数枚リリースなどという小細工一切なしでのランクアップなのだ。
新譜がその秋川雅史の勢いを下回っただけなのだ。リリースされる新譜があまりに売れないと、今週のように最低枚数更新の可能性が高まってきてしまう。果たして、シングル売り上げ回復のための打開策はどこにあるのだろうか。

千の風になって
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