オリコンシングルデイリーチャートでトップ3の(売上?)指数の公開が始まった。これにより、トップ3だけは大体どのくらい売れているのかが分かるということになる。
早速、指数を利用していろいろと分析してみたい。
最新のデイリーの指数だけが公開されているわけではない。過去のデイリーの指数もちゃんと公開されているところは評価されるべきだろう。
例えば、先週の嵐「Love so sweet」を指数を使って評価してみたい。
オリコンでは2月21日付のデイリーまではまだ閲覧することが出来るので、ここから数値を取り出すと以下のようになる。
嵐「Love so sweet」指数推移
火 ******
水 *28288
木 *12626
金 **8169
土 *12144 ←Mステ効果、ドラマ効果で売上増(+4000)、休日微増
日 **8951
↓
週間売上:204493枚
水→日までの指数数値を全て加えると、70178という数値が出てくる。単純に計算すると初日が134315枚という計算になるが、今回の嵐ならば初日にこれだけ売っていてもおかしくはないだろうか。
次に同じく6日間トップ3に入り続けた、秋川雅史の売上を指数を用いて考察したい。
秋川雅史「千の風になって」指数推移
月 ******
火 ******
水 **7192 ←NHK歌謡コンサート効果で売上増
木 **5696
金 **5262
土 **6017 ←休日なので微増
日 **6267
↓
週間売上:73295枚
こちらは水→日までを全て加えると30434枚。これだと月曜日と火曜日に42861枚を売り上げていることになり、少しおかしくなってきてしまう。
ここで、今週火曜日に秋川雅史が前日のNHK番組「クローズアップ現代」の千の風特集でどれほど指数数値を上げているのか見てみると、なんと9930となっていることから、前日の4575の倍になっていることが分かる。つまりこの特集には、売上を2倍に膨らませたという効果を認めることが出来ないだろうか。
それ以外の秋川の数値は大体5200~6200。ということで秋川の月曜と火曜の指数を、木~日間の平均を5810として当てはめると、秋川の週間指数は、
30434 + (5810 × 2) = 42054点
これを週間結果と比べると、
73295 ÷ 42054 = 1.7428782
となることから、秋川の指数→週間の補正は仮定込みで約1.74倍となることが分かる。
ということは嵐「Love so sweet」の初日指数を X として、仮に補正係数が秋川と同じ1.74とすると、
( X + 70178 ) × 1.74 = 204493
これよりX = 約47346 となり、嵐の推定初日指数は47346点であったと推定できるだろう。
1日毎の数字を1.74倍して加えたとしても計算は成り立つため、実際は嵐の推定初日売上は、
47346 × 1.74 = 82382枚
と考えられる。ここで宇多田ヒカル「Flavor Of Life」に補正係数1.74を当てはめると、宇多田の火曜付指数は38960 (先ほどの仮定が間違っていなければ、嵐より初日の勢いが低いことに) であるため、
38960 × 1.74 = 67790枚
ということになる。
そこで、宇多田の火・水での売上げを計算してみると、
(38960 + 30777) × 1.74 = 121342枚
となって、見事に2日間で12万枚を突破していることになる。
他のものも計算してみたいが、それはまた別の機会に行うことにする。宇多田は1週間トップ3内に残りそうなので、宇多田の週間指数を出して係数を計算しなおしてもいいかもしれない。とりあえず今週はこの1.74を使って当ブログでは予想してみたいと考えている。
(以下、13:15追記の再考察)
秋川雅史の先週月曜・火曜の売上げは、その前週5.3万枚を売り上げたときのペースだと思われ、それ以降は歌謡コンサート効果の余波が残っているものと見られる。そのため、平日だけの売上げで平均値を算出してみたい。
秋川雅史の先週木・金と、今週の月曜日の売上げを全て加えると15533枚。これの平均は5178枚となるので、これを秋川雅史の先週月・火の売上げと仮定。
30434 + (5178 × 2) = 40790
補正係数は、
73925 ÷ 40790 = 1.8123314…
となり、仮定込みで約1.81となる。
(より現実味のある数字に近づけたと思います。)
1.81で計算すると、宇多田の売上げは上記で挙げた数字よりやや増えることになる。この計算でどれほどの精度で実売数の予測が出来ているのだろうか。週間結果との照合が楽しみとなってきた。
(お断り1 : 計算及び数値等は何度か見直しを行いましたが、万が一計算ミス等あればご指摘頂けると幸いです。)
(お断り2 : 売上げ枚数は、全てのアーティストが秋川雅史の先週月曜日と火曜日の売上げを推測した上で導出した補正度と同じものを食らうという仮定での計算です。●●はもっと補正あるだろというような批判はご遠慮ください。)
参考・2005年の”DEF.DIVA週”の指数→週間
DEF.DIVA
デイリー合計:27588 → ウィークリー:26353
水樹奈々
デイリー合計:15905 → ウィークリー:23233
REIRA
デイリー合計:17639 → ウィークリー:17437
SE7EN
デイリー合計:12408 → ウィークリー:14371
なるほど面白いですね。
私なりの考えですが、秋川さんの売上で補正係数を出すのならば、月曜火曜の売上は木金と今週月曜の平均で出されるのがいいかと思います。
歌謡コンサート前の売上は先週の週間5.3万枚レベルだったので、どちらかと言えば今週月曜の4575に近いのではないでしょうか?
これほど早く考察が出来るとは凄いですね。
週間が安定しつつある秋川での数値読みならば信頼度も高いでしょう。
もっと正確な数字を出すのならば、ナナツメさんが書かれている平均値で導き出すのがいいのかもしれませんね。
しかしなつさんの考え方だと、アルバムに関しては先週から登場しているものがないので計算が不可能になりますね。
シングルはこれで正確でしょう。
素早い考察に感服いたします。
皆様コメントありがとうございます。
再考してみたところ、確かにナナツメさんの方法で計算するのがいいという結論に自分の中でも至りました。
そこで、新しく計算してみた結果をもう少ししましたら記事内に追記としてアップいたします。
宜しければ、それに関しても評価して頂けると幸いです。
すごいですね…
理数系に疎い私には結果だけで精一杯です。
これから毎週指数が出るのでしたら、毎週照合してみて係数の平均を取り続けるのはどうでしょう?
分析お疲れ様です。
指数の謎が少し明らかになりましたね。
1.81倍とすると、宇多田も絢香×コブクロも決して不調ではなさそうですね。
宇多田の方はもう12~13万枚とは凄いですね。
過去の記事を拝見しました(16番目)
このThe Natsu Styleを一番最初のほうから読んでここまできましたが 指数というものや1.74という数字の意図がここまで鮮明にかつ分析予測は凄い!
休日効果
アニメイト補正
タイアップ力の存在
ドラマ&音楽の露出や番組放送後の影響
ライブツアーの影響
台風等の影響
新譜 旧譜の意外な矛盾点
結果から出される今後の展開等
是非頑張って下さい!
過去の記事を拝見しました(24番目)
今年の知る限り
オリコン集計期間(週間単位)は月曜日から7日間であること。
新曲発売日が(火)からであることで旧譜は1日間 指数は最も厳しいが計算上はやや有利であること。
先ずオリコンの売上考察の初心の構えでいえば、週間順位は秋川さん コブクロや嵐など様々な歌手が健闘しているから
旧譜は7日間で
新譜は6日間で
フラゲ抜きの新譜は5日間で売る
結構凄いですね