社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)が先ほど、歌手の森進一と作詞家の川内康範氏との間で論争が起こっている「おふくろさん」に関して、冒頭の語りが入ったものに関しては利用許諾を下ろせないことを発表した。川内氏の申請が全面的に認められた形と言える。
このため、改変されたバージョンをご利用になりますと、川内氏の有する同一性保持権の侵害その他の法的責任が生じるおそれがありますので、ご留意ください。また、あらかじめ、改変されたバージョンが利用されることが判明した場合には、利用許諾をできませんので、ご了承ください。
http://www.jasrac.or.jp/release/07/03_2.html
今回の騒動に対して、JASRACが出した結論は「許諾不可」であった。JASRACの出した声明文に、歌手名について具体的な記述がないが、「改変されたものを使用する」のは森進一しかいない。事実上、森進一はこれまでの語り入りの「おふくろさん」を歌えなくなった。
しかし、作詞家の川内氏が楽曲自体を「もう歌わせない」と言った件に関しては、さすがにJASRAC側も踏み込んだ判断をしていない。声明文の最後には「通常のものは使用できる」とあり、改変されたものだけに関して利用許諾が却下されたと言える。これに対し、森進一がどのような反応を示すのか注目だろう。
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森進一
ビクターエンタテインメント 2000-11-22 |
