今年は昨年よりもCDの売上がさらに落ち込んでいるのかもしれない。
2007年に入って発表されたオリコンシングルチャートでは、20位の作品が売上1万枚を越えた週が実は一度もない。昨年と比べるとどのようになっているのだろうか。
シングル20位の売上比較 (カッコ内の数字は20位内登場の新譜数) | ||
2006年 | 2007年 | |
1月1週 | *6689(*4) | 6629(*5) |
2週 | *8779(*3) | 8662(*3) |
3週 | *4492(*4) | 4099(*6) |
4週 | *7940(13) | 4664(10) |
2月1週 | 11425(13) | 6157(11) |
2週 | *7042(*8) | 5001(*9) |
3週 | 10216(*9) | 7031(12) |
4週 | *7836(*9) | 8276(12) |
3月1週 | *9243(13) | 8103(12) |
2週 | 10079(10) | 6265(*9) |
3週 | *8497(*7) | 7713(12) |
4週 | *7013(*9) | 7554(10) |
4月1週 | *8455(*9) | 6859(*7) |
2006年も前年に比べて売上が落ち込んでいるのだが、2007年に入ってからは20位が一度も売上1万枚の壁を越えていない。もっと言えば、今年の20位は9000枚ですら1作品も超えていないのである。盛り上がっているのは上位だけで、下位は本当に売上が酷い状態になってしまっている。
ちなみに特に売上が酷いことになっている1月3週だが、この週は100位の竹川美子「雪の海峡 津軽」が売上682枚で歴代シングル100位の売上最低記録を更新している。さらに93位の水樹奈々「Justice to Believe/アオイイロ」(売上729枚)までが従来の100位の最低売上である747枚(ENDLICHERI☆ENDLICHERI[堂本剛]「ソメイヨシノ」が記録)を下回る珍事態となっているのだ。
ちなみにその翌週の100位は田村ゆかり「Princess Rose」が売上686枚で、1週間前に作られた記録からわずか4枚差という、100位としては歴代ワースト2位となる売上をマークしてしまった。
シングル100位・歴代ワースト記録
682枚…竹川美子「雪の海峡 津軽」
686枚…田村ゆかり「Princess Rose」
747枚…ENDLICHERI☆ENDLICHERI「ソメイヨシノ」
760枚…原田悠里「木曽路の女」
768枚…平川地一丁目 「夢の途中/校庭に見つけた春」
毎週チャートが発表されるたびに20位ラインを眺めているが、1万枚を超える気配は全くない。ちなみに2006年のは4月2週目以降では、7月1週目に同年3度目の20位1万枚越えとなっている。今年はそんな2006年よりも寂しい状況になってしまうのだろうか。
今週は13位で1万枚割れ
20位が1万枚なんてもう諦めたほうがいいのかも?
簡単にいえばCDを買う人が少なくなってきてるからでしょう。
今は携帯電話で着うたフルで曲が聴ける時代ですから、CDを買わなくても曲が最初から最後まで聴けますからね。
個人的な意見ですが、あえてCDの売り上げ枚数にこだわるとすればCDシングル自体の値段を下げるしか方法はないと思います。
これも時代の流れなんでしょうかね・・・。
SMAPの「世界に一つだけの花」や森山直太朗「さくら」の時みたいに、いい曲なら売れるわけですよね?
ダウンロードも原因だとは思いますが、私はやはり大衆に認められる楽曲が減ったからではないかと思います。
確かに宇多田ヒカルやYUI、コブクロのように上位は高い初動を出して盛り上がってますが、下位は180度一転してさっぱりな状況ですから。
そして、人々と音楽とがメディアを通じて触れ合う時間が少なくなっている気がします。
「ザ・ベストテン」みたいな、ランキングを取り扱ってなおかつ高視聴率という番組が今はありませんからね…
「ウリナリ」みたいに「~位入れなかったら解散」でもいいのでCDの購買意欲を高めるような番組を作って欲しいものです。