オリコンシングルデイリーチャート金曜付では、昨年秋に引き続き週間トップ10入りを狙う伏兵の活躍が目立つ。「幻想楽団」Sound Horizonの第2期2枚目のシングルである「聖戦のイベリア」が初日の8位スタート以来、13→13→16と堅実な動きを見せているのだ。
SHは前作「少年は剣を…」が初登場9位となったものの、9位としてはオリコン史上最低枚数の初動6752枚だった。今作ではどの程度の売上ペースなのだろうか。
Sound Horizon「少年は剣を…」デイリー推移
火6→水26→木26→金34→土32→日圏外
・初日以外は20位以下にもかかわらずアニメイト効果による上乗せが入り週間9位。ただそれでも初動6752枚で歴代最低9位。
Sound Horizon新作「聖戦のイベリア」デイリー推移
火8→水13→木13→金16
・同じキングレコードでアニメイト効果上乗せの対象である田村ゆかりに現時点でデイリーで3勝1敗。
同じキングレコード&アニメイト効果による上乗せ有り
SHと田村ゆかりの補正抜き推定売上(仮指数×1.75)推移
当サイトが独自に算出している仮指数によると、アニメイト効果による上乗せを加えない状態では、初日にデイリー8位スタートを切ったSHが田村ゆかりを抑え、「同じキングレコードかつアニメイト効果上乗せが発動する者同士の争い」とすれば上を行っていることになる。特にSHは補正がない状態で既に前作初動である6752枚をあっさりと超えている状況で、アニメイト効果を加えて1.5万枚前後まで週間売上を伸ばす勢いである。
SHがここまで売上を伸ばしている要因の一つとしては、最近有料化や削除戦争で何かと話題に上ることが多い「ニコニコ動画」も外すことが出来ないだろう。「聖戦のイベリア」関連の動画は発売日前後で一時マイリスト登録数第1位に躍り出ていた。発売日の好スタートに至るにあたって、購買か否かの決断をするためにニコニコ動画などの動画投稿サイトは一役買っているのかもしれない。
また最近のSHは、昨年リリースのアルバム「Roman」を引っ下げてツアーやDVD無料上映会を行うなどファンサービスも増えており、これらが最近の人気と売上UPに繋がっているとの見方もある。
この後も引き続き粘りを見せることが出来れば週間トップ10入りも不可能ではない。前作と違い堅調な推移の続くSHのデイリー推移に注目だ。
（最終更新 9日18:50）
デイリー推移内で「少年は剣を…」が2箇所あったのを正しく修正。
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