嵐、今回の初動増で見えてきた「新規ファン確保」への大きな課題とは?

LINEで送る
Pocket

オリコン週間シングルチャートが先ほど発表され、ドラマ「山田太郎ものがたり」の主題歌となっている嵐「Happiness」が19.2万枚を売り上げて週間首位を獲得したことが分かった。
タイアップに左右されやすいことも証明されてしまった嵐だが、売上は前作から4万枚伸ばす躍進を見せた。


嵐の過去2作の売上と今作の比較(補正1.75状態)
嵐売上

嵐は今回人気ドラマ主題歌ということで初日から売上7.6万枚をマークするすさまじいスタートを見せた。2位の宇多田ヒカルの売上が5.1万枚だったことから、初日で週間チャートの決着をつけていたことになる。
気になる売上は通常の補正(1.75)ならば18.7万枚という状況だったが、やはり補正が通常より高く発動して19.2万枚となった。今回の嵐の補正係数は1.79となり、前作の1.83ほどではなかったが高めに付いたという状況だ。

補正云々の話を抜きにしたい。嵐は前作では初動15万枚台と、一度大きく初動を落としている。今回はそんな前作の初動から4万枚も躍進させる運びとなった。
嵐の今年の3作に共通するのが、「全てドラマ主題歌」ということである。ところが、同じドラマ主題歌でも前作のように初動が激減することもあれば、今回や「花より男子」の時のように初動が段違いに上がることもある。このような現象は、強固なファンは健在なものの、ライト層が依然として新規に開拓できていないという状況が生んだものと言えるだろう。つまりファン以外では、ドラマを見て「良い」と思った視聴者がその時だけは買い、嵐もしくは楽曲全体を気に入ったわけではないため次の曲では簡単に離れてしまうというわけだ。

確かに嵐の初動は大きく伸びたが、そういった課題も明白なものとなった。嵐はこれからのジャニーズを担う存在という呼び声が高いだけに、SMAPのようにより幅広い層からの支持や固定票を得るためにも、今後も積極的なプロモーションが求められていくだろう。
今回の初動増は、過去の結果から考えても決して嵐の基本値が増えているわけではないと考えた方が良い、ということである。売上UPでも、今後のためにおごるべからずということだ。

 嵐の通算20枚目のシングル「Happiness」が19.2万枚を売上げ、9/17付シングルランキングで初登場1位を獲得した。

http://www.oricon.co.jp/news/rankmusic/47892/

関連記事
その他、07/09/17付オリコン週間シングルチャートを詳細分析!
嵐、「花男」主題歌を超える売上に?初動20万枚突破ペースで好発進!
好調の嵐、明日15万枚ラインを通過…20万枚越えの可能性は消える

Happiness(初回限定盤)
Happiness(初回限定盤)

ジェイ・ストーム(SME) 2007-09-05
売り上げランキング : 41

おすすめ平均 star
star歌詞に注目して!
starう〜ん
star発売が楽しみです。

Amazonで詳しく見る


この記事をご覧の方には、以下の記事もおすすめです