「オリコンチャート」の記事をめぐる訴訟、オリコン側の請求放棄で和解

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「オリコンチャート」をめぐる雑誌記事で名誉が傷つけられたとして、オリコン側が音楽ジャーナリストに対する損害賠償を求めた訴訟に関し、東京高裁で和解が成立していたことが分かった。オリコン側が請求を放棄する内容とのことで、2年以上に及んだ裁判はこの日決着した。



 この訴訟は、音楽ジャーナリストの烏賀陽弘道さんが月刊誌「サイゾー」に掲載された記事に寄せたコメントに関して、オリコン側が宇賀陽さんに5000万円の損害賠償を求めていたもの。2008年4月の東京地裁判決は、烏賀陽さんに100万円の支払いを命じていた。

 当時問題となった記事では、オリコンとサウンドスキャンのジャニーズの作品の売上集計結果を比べ、オリコンの集計結果の方が著しく高いことを取り上げ、オリコンの集計に関して「実際の売り上げとかなりの乖離があるのではないか」「統計学的な信用度が低いと自ら言っているようなもの」というコメントなどを含んでいた。

 この訴訟に関しては、ネットのユーザーやジャーナリストから「言論妨害ではないか」と批判が相次いでいたとされている。今回、オリコン側が訴訟を放棄したことにより、異例の高額訴訟となったこの一件は、2年以上の時を経て決着した形となった。


関連サイト
「オリコンチャート」記事めぐる訴訟、オリコンが請求放棄で和解 (From ITMedia News)

「オリコンチャート」記事めぐる訴訟、オリコン勝訴 ジャーナリストに賠償命令
「オリコンチャート」記事めぐりジャーナリストに賠償請求 「言論妨害では」と批判も (以上 ITMedia Newsより)

ジャニーズは超VIP待遇!?事務所とオリコンの蜜月関係 (From サイゾー, 問題となった記事)

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6 Responses

  1. SB より:

    何にせよ自由に批評する権利は与えられるべきだと思います。
    集計機関が2つあるなら、それらが比較され、議論の対象になることはあり得て当然なわけですから。

  2. なな より:

    この人のサイトをみたことがありますが、批判している記事が多く不快に思ってました。
    たたかれても仕方ないと思います。

  3. ひろ より:

    憲法の言論の自由は、相手方の信用を貶めるような誹謗中傷まで認めるものではない。

  4. 白ひげ危機脱出 より:

     最近のオリコンチャートを見たら世論はどう思っているのでしょうか?
     今週は1,2位は決まったとして、3位争いがスゴイ!そのジ○ニのS絡みと、毎度の超大型新人グループと秋葉原の妹分
     土曜の渋谷はS○E48が超大型新人に代わってイベント、超大型新人グループは愛媛です。会場でさぞCDが売れまくるんでしょうね(笑)
     また週刊推移、コメント非常に楽しみです。

  5. 天野優樹 より:

    オリコンが随分被告側に対し圧力をかけ、裁判をコントロールしていたと言う話を聞きます。“和解した方が身のため”なんて決着の付け方で無いと思いたいのですが…
    ただこの訴訟がデイリーに数値を付けたりする動き(これも最近では怪しまれているが…)に繋がったとも言えますが、これでオリコンに対する不信感が拭えるかと言えば決してそうでは無いと思いますね。今のマスコミなんて金と権力でメディアコントロールするぐらい一昔前に比べれば容易に出来るようになってますから。
    しかし、今現在売上においてもっとも怪しまれている存在であるGIRL NEXT DOORの発売週にこの動きとは…、偶然??

  6. RyoKa より:

    いくら言論の自由があるとはいえサイゾーなどの記事は誹謗中傷、または誹謗中傷をあおるものばかりです。
    批評はされるべきですがやはり限度があると私は考えます。