サザンオールスターズの桑田佳祐、食道がん公表…治療のための休養は半年間の見通し

2010/07/29 1:56

人気バンド・サザンオールスターズの桑田佳祐が、28日、自身が初期の食道がんに侵されていることを公表した。本人及び事務所によるコメントが掲載された。
手術・治療のための休養期間は少なくとも半年間になる見通し。10月に予定されたアルバム発売は延期され、ツアーは中止されることが決まった。

■ 公式サイトにコメント掲載
　公式サイトに掲載されたコメントによると、発見されたがんは幸いにも初期段階。各マスコミの報道によると、適切な治療を行えば、完治できる見込みが大きいという。

　今後はがんの手術・治療のために、8月から入院して療養に入る見込み。休養期間は少なくとも半年間に及ぶものと見られる。

■ 各方面への影響
　桑田佳祐の食堂がん公表は、各方面に大きな影響を与えた。

　自身が10月に予定していたニューアルバムの発売は、延期されることが決定。さらにツアー公演も中止が決定し、払い戻しが行われることが決まった。

　この影響で、先行きの収益悪化を懸念する売りが出たことにより、所属事務所のアミューズの株価が急落した。株価は一時年初来安値を更新する事態となり、サザンオールスターズ・桑田佳祐の持つ影響力の大きさが改めて浮き彫りとなった。

　また、twitterでは、第1報が伝わった直後から多くの反響があり、「1日も早い全快をお祈りします」など、桑田佳祐の早期復帰を願う声で溢れた。

■ がんが及ぼす今後の活動への影響
　国立がん研究センターのホームページによると、桑田佳祐が患った食道がんは、その症状次第で声帯に影響が及ぶ可能性があるとされている。従って、がんが完治したとしても、その後の歌手活動に何らかの影響が出る可能性を否定することは出来ないようだ。

また、最初期(0期)のがんでは、内視鏡的粘膜切除と呼ばれる手術で切除された後の5年生存率が100％とされている。すなわち、今回の桑田佳祐のように早期発見であれば、全快の可能性が極めて高いと言える。

　
■ 近年にがんを公表した歌手
　昨年は、有名どころで2人の歌手ががんで命を落とし、その度に大きな悲しみに包まれた。

　昨年5月に亡くなったロックミュージシャンの忌野清志郎は、2007年に喉頭癌であることを告白。がんの切除により声が出なくなると宣告されたことから、抗癌剤などで完治を目指した。一時「完全復活祭」を行うほどまで回復したが、転移により再び体調が悪化し、帰らぬ人となった。

　また、昨年7月に亡くなった川村カオリは、2004年に乳癌を告白。一度は活動復帰を果たしたものの、再発・転移により再び闘病生活を余儀なくされた。

　最近では、SOPHIAのキーボードの都啓一が、血液のがんである「ろ胞性悪性リンパ腫」と診断された。バンドは、都の治療を第一とし、現在は5人でのライブ活動を無期限休止している。

　また、I’veのボーカリスト・島みやえい子が、甲状腺癌であることを告白。6月に行われる予定だったライブを中止し、治療に専念している。

・食道がんに関する解説 (From 国立がん研究センター)

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