最新のオリコン週間ランキング(8/20付)の結果が発表され、大阪・難波を中心に活動するAKB48の姉妹グループ・NMB48の新曲「ヴァージニティー」が初登場1位を獲得したことが分かった。NMB48の1位獲得は、「純情U-19」以来2作ぶりとなった。
しかし初動売上は31.5万枚で、前作「ナギイチ」から約6万枚の大幅減となった。リリース条件の変化が、売上に大きく響いたと見られる。
■ デイリー初日は前作超え！しかしその後が…
NMB48の今作は、デイリーランキングの初日売上が26.9万枚で、前作「ナギイチ」の23.1万枚を大幅に上回った。
上々の出足であったが、この時点で「前作初動割れの可能性が大きい」と指摘するファンは少なくなかった。その理由は、集計期間内に「劇場盤の2次出荷が起きない」と考えられていたためである。前作「ナギイチ」の時は、土曜日までに劇場盤の2次出荷が発生したと見られ、土曜日に9万枚を超える枚数を記録していた。今回でも同様の現象が起きれば、前作の初動売上を超えると見られた。しかし、ファンの間では「注文した劇場盤は全部届いている」「援軍 (※2次出荷のこと)は来ない」とされ、売上アップを期待する声は少なかった。実際に土曜日に売上の追加はなく、土日とも売上枚数は右肩下がりとなった。
ちなみにNMB48の劇場盤購入者対象イベントは、個別握手会だけでなく、個別写メ会も開催されている。
■ イベント等の条件もやや違っていた
今作では、発売記念イベント等の条件が前作とやや異なっており、条件の違いが売上に響いた可能性がある。
前作「ナギイチ」の時に全国で開催されていた発売記念ミニ握手会は、今回全く行われていないため、その分の売上が減ったと考えられる。また、通常盤購入者対象の全国握手会については、なんと現時点で開催日程が確定しておらず、11月以降で予定されているという。ファンにとっては、購入後に参加不可になるリスクが増えるため、購入に踏み切れなかった層がある程度存在すると考えられる。ちなみに11月開催の場合、次のシングルの発売が秋に予定されているなら、それまでに開催が間に合わない可能性がある。
■ リリースラッシュで自滅する危険性あり
最近、AKB48関連作品のリリースラッシュが続いている。AKB48の関連作品は、握手会などのイベントが売上枚数の支えになっているので、基本的にリリースする度に発売記念イベントが組まれる(NO NAMEは例外)。AKB48はミリオンセラー、SKE48は50万枚超、NMB48は30万枚超の売上があるため、それだけ握手券、写メ券が出回っていることになり、イベント数も非常に多い。そんな状況で、派生ユニット数、ソロデビューするメンバー数が増え、関連作品のリリース数が増えれば、イベント数はさらに大きく増える。イベント数が増えることにより、スケジュールの確保が難しくなり、今回のNMB48のように全国握手会が発売日よりもずっと後ろにずれ込むことになる。また、先日のSKE48も、新作リリース後に旧作の握手会を実施するようなスケジュールになっていたため、新作のリリースまでに旧作のイベントが完結していない。
このような状況を続けていると、発売記念イベントを開催したくても、スケジュールの都合で開催できない状況に追い込まれる可能性がある。また、ファンもそれに合わせてスケジュールと資金を確保しなければならず、負担が尋常なものではなくなる。どこかでリリース間隔を一度空けたり、派生ユニットのリリースを凍結するなどして対応しなければ、「売れすぎて自滅」してしまう可能性がある。
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NMB48
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