高視聴率「あまちゃん」音楽もヒットする理由…地方・家族重視の構成がファンの好感呼ぶ?

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潮騒のメモリー(初回限定紙ジャケ仕様~アナログEP風レトロパッケージ)毎日大きな話題を集めているNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽がヒットしている。大友良英が手がけた「あまちゃん」オープニングテーマは、各種配信チャートでトップ10を獲得。6~7月にかけて配信された挿入歌「暦の上ではディセンバー」は最高1位を獲得し、ドラマの影響力の大きさを世間にはっきりと示した。
7/31には、本命の「潮騒のメモリー」のリリースが予定され、早くも大きな注目を集めている。何故「あまちゃん」の音楽は支持されるのだろうか。その理由に迫ってみた。

■ 音楽がストーリーの鍵握る
   「あまちゃん」のストーリーは、故郷編と東京編に分けられる。故郷編は、ヒロインの天野アキ(能年玲奈)が母親の春子(小泉今日子)と北三陸を訪れ、祖母・夏(宮本信子)が海女さんとして活躍する姿に魅せられ、自身も「海女さん」を目指す中で、同級生の足立ユイとともにアイドルユニットを組み、町おこしに貢献するストーリーである。東京編は、本格的にアイドルを目指すことを決意したアキが上京し、ご当地アイドルグループ・GMT6のメンバーとしてデビューを目指すストーリーである。

   いずれのストーリーでも、登場人物の間では音楽が話題の中心に上がる。故郷編では、春子の思い出の歌として「潮騒のメモリー」が登場。東京編では「潮騒のメモリー」の秘密が明かされ、アキと春子の生き様に大きく関わっていく。また、東京編ではアメ横女学園芸能コース(アメ女)という女性アイドルグループが「暦の上ではディセンバー」を歌っており、アキが所属するGMT6のメンバーも、アメ女のシャドウ(補欠)での出演を目指して同楽曲を練習している。

■ 楽曲は配信チャートで上位入り
   「あまちゃん」への支持は大きく、楽曲も立て続けにヒットしている。5月に配信されたオープニングテーマは、iTunes配信チャートで9位を記録。7月の初めに配信された「暦の上ではディセンバー」は最高1位を記録し、今もトップ3に入るロングセラーとなっている。

「あまちゃん」関連作品のチャート推移 (iTunes配信チャートより)
45

■ 地元・家族中心のストーリー構成がヒット呼ぶ?
   ネット上では「あまちゃん」の魅力について多く言及されているが、その中でも「家族の大切さ」「地方の温かさ」を感じられることに共感するユーザが多いようだ。

   音楽も、ストーリー上で「家族の大切さ」や「地方の温かさ」を訴える場面で流れる事が多い。「暦の上ではディセンバー」は毛色が違うが、「潮騒のメモリー」はアキと春子、アキとユイの関係に密接に結びつき、家族の絆や地方の町おこしにも関係し、重要な位置づけとなっている。

   ネット上では「潮騒のメモリー」への言及が増える一方であり、ストーリーとの結びつきが強いことから「暦の上ではディセンバー」よりヒットするのではないかと言われている。地方・家族中心のストーリーが支持され、ストーリーで重要な役目を持っている楽曲も同時に支持される構図と言えそうだ。


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