1980~2010年代の “4年代1位” を獲得したサザン、1970年代の1位獲得を阻んだ作品は?

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ピースとハイライト (完全生産限定“胸熱35最新のオリコン週間シングルランキング(8/19付)で、サザンオールスターズ「ピースとハイライト」が初登場1位を獲得した。今作の1位獲得によって、サザンオールスターズは1980~2010年代の4年代にまたがって1位を獲得したことになる。
サザンオールスターズといえば、1970年代にも「勝手にシンドバッド」や「いとしのエリー」といった名曲があり、これらの作品が1位を獲得していれば5年代…という声も多い。サザンの1970年代は2位止まりだった。1970年代のサザンの1位獲得を阻んだ作品は、一体何だったのだろうか。

   1970年代のサザンのシングルで2位を獲得したのは「いとしのエリー」と「C調言葉にご用心」の2作品である。この2作品の1位を阻んだ作品を見ていこう。

■ 名曲「いとしのエリー」の1位を阻んだのは…
   「いとしのエリー」は1979年3月に発売され、同年4/16付で初のトップ10入りを果たし、6/4付で2位を獲得した。しかし、1位の座に上がることはできなかった。

   6/4付で2位に上がった時、1位を獲得していたのはジュディ・オングの「魅せられて」だった。「魅せられて」は4/16~6/11付まで9週連続1位を獲得し、同年の年間ランキングで2位を獲得するヒットとなった。「魅せられて」が最後に1位を獲得した6/11付は、1位の「魅せられて」が5.6万枚、2位の「いとしのエリー」が4.8万枚だった。

   6/18付では「魅せられて」が1位から転落。しかし、代わって1位に浮上したのは「いとしのエリー」ではなく、岸田智史(岸田敏志)の「きみの朝」だった。6/18付で「いとしのエリー」は4位に転落している。

   6/25付で「いとしのエリー」は再び2位に上がったが、「きみの朝」が勢いを増し、追いつくことが出来なかった。その後も2位をキープして粘り続けたが、1979年の年間3位を獲得した小林幸子の「おもいで酒」や、年間4位を獲得したさだまさしの「関白宣言」の浮上に遭い、徐々に順位を下げることになり、2位止まりに終わっている。

■ 「C調言葉にご用心」も2位止まり
   もう1曲の「C調言葉にご用心」は、1979年10月に発売された。初登場は12位(11/5付)で、翌11/12付でトップ10入り。11/19付で最高2位を獲得したが、翌週以降は順位を下げた。

   この作品の1位を阻んだのは、さだまさしの「親父の一番長い日」だった。「親父の一番長い日」は10/29~12/3付まで6週連続1位を獲得するヒットを記録している。ちなみにこの曲はA面曲の演奏時間が12分30秒で、当時のオリコン史上 “最長” 記録だったが、2001/5/14付でN.M.L.の「ZERO LANDMINE」(18分27秒)が1位を獲得したため、現在は2位の記録となっている。

   この年、さだまさしは7/30~10/1付まで「関白宣言」が10週連続1位を獲得し、3週空けて「親父の一番長い日」が6週連続1位を獲得。7月以降は、殆どさだまさしの天下であった。

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