18/01/08付 オリジナルiTunes週間トップソング50

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今週のオリジナル「iTunes週間トップソング」を発表します。

まず初めに、今週の集計期間には12/30の「レコード大賞」放送当日と、12/31の「NHK紅白歌合戦」放送当日が含まれている。今週のチャートの結果には、これらの放映効果が微弱ながらに反映されている。

最新のチャートで1位を獲得したのは、昨年の「レコード大賞」と「NHK紅白歌合戦」には無関係であった、back numberの「瞬き」であり、初登場から2週連続の1位獲得となった。「瞬き」は、映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」主題歌に起用されたことからも話題を集めており、年またぎでヒットの可能性がある。先週のチャートでは6万ptを超える高指数でスタートを切っており、今週も4万ptを記録し、2週目で早くも10万ptを超えてきた。次週は特に「NHK紅白歌合戦」の紅白効果で売れ行きを伸ばす作品たちとの順位争いになるが、果たして1位の座を守り抜くことはできるのだろうか。

2位には、登場4週目となった宇多田ヒカルの「あなた」がランクインし、先週の順位をキープしている。こちらも、映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」主題歌、ソニー「ノイキャン・ワイヤレス」CMソングに起用されていることから、年をまたいで長くヒットが期待できる作品であるため、次週以降の推移にも引き続き要注目となる。指数は早くも17万ptに達しており、このまま行けば「Forevermore」の記録を超える可能性もある。なお、back numberと同じくこちらも昨年の「レコード大賞」と「NHK紅白歌合戦」には無関係であるため、次週は、特に紅白効果を受けて浮上する作品との順位争いが見ものとなる。

3位に上がってきたのは、稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾の3名による新しい地図の「72」である。「72」は先週が5位だったため、今週、最高位を更新した。今作は、AbemaTVで2017年11月に放送された特別番組「稲垣・草なぎ・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」のテーマソングであり、当時から巨大な関心と注目を集めていた作品である。この番組は年明け早々から72時間ぶっ通しでノーカット再放送されており、次週はこの再放送の反響を受けて高順位を記録する可能性がある。上の2作品と同じく、紅白効果を受けて浮上する作品との順位争いは熾烈なものとなりそうだ。

今週で登場21週目を迎えたDAOKO×米津玄師の「打上花火」は、引き続き粘り強く売れ続け、4位を守っている。映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌に起用されたことをきっかけに爆発的なヒットを記録した今作は、先に発表した2017年のヒット曲ランキングでも上位入りを達成し、まさに2017年の代表曲と言える存在になった。指数は今週で60万ptを突破している。

5位には、登場2週目のryo (supercell) × やなぎなぎの「メルト 10th ANNIVERSARY MIX」がランクインし、先週の35位から30ランクアップと順位を上げてきている。実は、先週が「72」と同じく集計期間の最終日の発売であったため、7日間の合計で競う当チャートの順位争いでは不利となったのであった。「メルト 10th ANNIVERSARY MIX」は、ryo(supercell)が2007年に発表したボーカロイド・初音ミクをフィーチャーした楽曲がリアレンジされ、ボーカルに当時supercellのゲストボーカルであったやなぎなぎが起用されたものである。2017年は「ニコニコ動画」が本格始動して10年、さらに「初音ミク」が誕生して10年という記念すべき年だったこともあり、今作への関心も大きかったようだ。

6位には、スピッツの「楓」がランクイン。先週からはダウンであるが、引き続き粘り強い推移となっている。女優・上白石萌歌が「キリン 午後の紅茶」CMでカバー曲を披露したことに対する反響が大きく、一過性の浮上に終わらずに上位に定着し、リバイバルヒットとなった。指数は今週、ついに10万ptを突破した。スピッツの楽曲が当チャートで指数10万ptを超えるのは、実は初のことであり、これまでの最高記録である「みなと」の53,066ptの倍近い記録となっている。このまま行くと、この「楓」がスピッツの2010年代最大のヒット曲となるのは、どうやら間違いなさそうである。

7位には、椎名林檎と松崎ナオの「おとなの掟」がランクイン。先週の12位から5ランクアップし、初のトップ10入りを記録した。「おとなの掟」は、TBSテレビ系火曜ドラマ「カルテット」限定のユニット “Doughnuts Hole” が歌った同ドラマの主題歌を、椎名林檎と松崎ナオがコラボレーションする形でセルフカバーした楽曲である。こちらも先週の集計期間では後半からの登場であったため、今週、順位を上げてきた形と言えるようだ。

8位には、先週と同じく、back numberの「クリスマスソング」がランクイン。2017年もクリスマスが近づくと再び売上数を伸ばし、3年連続でクリスマスシーズンに売れ行きを伸ばした。毎年CDシングルチャートを浮上することで知られる山下達郎の「クリスマス・イブ」を彷彿とさせるような推移である。今週は集計期間初日の12/25がクリスマスであり、残り6日間は余波で売れ続けた形とも言える状況だが、まだまだ上位入りを続けている。

9位には、平井 堅の「ノンフィクション」がランクイン。集計期間の最終日の12/31には「NHK紅白歌合戦」で楽曲を披露し、紅白効果によって売れ行きを伸ばしたため、早くもトップ10返り咲きとなった。次週はさらに順位を上げること間違いなしだろう。

10位には、Little Glee Monsterの「Jupiter」がランクイン。「Jupiter」は逆に「NHK紅白歌合戦」で1フレーズしか披露されなかったことから、紅白効果も限定的なもので終わってしまう可能性がある。次週はどこまで持ちこたえるかが注目点となるだろう。

また、11位以下にも、集計期間の週末の「レコード大賞」「NHK紅白歌合戦」の効果をわずかに受けた作品が顔を出し始めている。次週の集計期間は2018/1/1からであり、レコ大効果や紅白効果がフルに反映され、チャートの上位が一気に変わることが予想される。今週の下位に顔を出した作品が、果たしてどこまで順位を上げてくるのか。そして、順位を上げた作品の中から、2018年最初のヒット曲が誕生するのかどうか。次週はさまざまな見どころがあり、要注目である。

その他の作品の結果も含めた、最新の「オリジナルiTunes週間トップソング」1位〜50位の結果は、以下の通りとなった。

<ルール、順位推移の記録について>
・iTunesのトップソングにおける、毎日0時台〜23時台の各時刻の順位を10分間隔で記録し、順位推移を基準に、独自指標である「指数」を算出する (各日の指数は「iTunesトップソング」速報記事にて20位まで掲載される)。当ランキングにて使用する指数は、前述の速報記事で使用する数値と同一であり、補正は発生しない。
・「指数」は音楽の売れ行きを示す独自の指標であり、DL数とは関係ない数値である。指数はiTunesトップソングの順位が高いほど大きく、ランクイン日数、順位の浮上度、インターネット上の言及度などによって変動する。月曜日から日曜日までの指数の合計を当週間ランキングオリジナルiTunes週間トップソングとして発表する。週間ランキングと指数の詳細について「オリジナルiTunesトップソング紹介資料」に記載する。
・累積指数は2012/12/30以降の累積点である。
・アーティストとタイトルが完全一致する作品の指数を合算して発表する。
・当ランキングの順位は200位までを圏内として、当記事では50位までを公開する。200位未満の作品に順位はつかないが、指数をカウントし、累積指数に含む。

 

・1位〜25位

集計期間: 2017/12/25付 〜 2017/12/31付

26位〜50位 : 翌週 : 前週

今週 先週 タイトル 今週
指数
累積
指数
登場
回数
アーティスト
1 1 瞬き 40,892 101,246 2
back number
2 2 あなた 31,275 177,961 4
宇多田ヒカル
3 5 72 25,497 49,633 2
新しい地図
4 6 打上花火 21,556 617,532 21
DAOKO×米津玄師
5 35 メルト 10th ANNIVERSARY MIX 18,998 23,270 2
ryo (supercell) × やなぎなぎ
6 3 14,739 100,024 13
スピッツ
7 12 おとなの掟 13,986 26,735 2
椎名林檎と松崎ナオ
8 8 クリスマスソング 12,863 649,745 79
back number
9 19 ノンフィクション 12,628 359,153 29
平井 堅
10 10 Jupiter 11,921 99,792 5
Little Glee Monster
11 14 灰色と青 ( + 菅田将暉 ) 11,305 272,488 12
米津玄師
12 9 ダンシング・ヒーロー(Eat You Up) 8,692 65,477 15
荻野目洋子
13 22 FIRST CLASS XMAS feat. OMI 8,525 16,153 2
CRAZYBOY
14 4 Reboot 8,393 34,052 2
東方神起
15 24 ともに 7,580 266,442 68
WANIMA
16 43 風に吹かれても 7,229 126,321 10
欅坂46
17 28 明日も 7,169 122,610 41
SHISHAMO
18 40 EXCITE 7,160 169,670 50
三浦大知
19 16 渡月橋 ~君 想ふ~ 6,769 329,808 37
倉木麻衣
20 11 ヒューマン 6,639 171,091 10
WANIMA
21 15 Palace 6,606 21,270 3
サム・スミス
22 51 Family Song 6,352 287,850 20
星野源
23 44 Hero 5,731 532,695 61
安室奈美恵
24 50 TT -Japanese ver.- 5,697 75,455 27
TWICE
25 Princess Be Ambitious!! 5,296 5,296 1
プリンセススターズ [春日未来 (CV.山崎はるか)、徳川まつり (CV.諏訪彩花)、矢吹可奈 (CV.木戸衣吹)、七尾百合子 (CV.伊藤美来)、エミリー=スチュアート (CV.郁原ゆう)]

26位〜50位 : 翌週 : 前週

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