プレイバック2006年:(第13回)06.02.22週シングルチャート

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2006年のオリコン年間チャート集計期間のシングルに焦点を置き、1週間ごとに振り返っていく企画です。

第13回は06.02.22発売週。
あの大物アーティストは復活なったのか。そして06年のアニソン勢の好調ぶりはこの週から始まったと見ることも出来た。


この週首位を獲得したのは、HYDE「SEASON’S CALL」。アニメ「BLOOD+」タイアップにより宇多田ヒカル「Keep Tryin’」を振り切っての首位獲得となった。

この週の首位争いも混迷を極めた。ただ、宇多田ヒカル=最近は不振というイメージが徐々に定着し始めていた(それだけ世間の宇多田に対する注目が大きかったことになる)ので、HYDEが週間首位だろうという見方が週末になっても多かった。
デイリー首位争い、初日に首位スタートを切ったのはHYDEだった。この時点というか発売前の段階で「HYDEが首位スタート」となるという見方が既に多く、昨年12月EXILEがヒットを飛ばしていたauタイアップにもかかわらず宇多田が首位スタートを切るという予想は少なかった。

HYDEに対しアニメイト効果による週間上乗せが多少はあったのかもしれない。初日デイリー首位だったHYDEは2日間首位を守り、その後は4日間宇多田ヒカルがデイリー首位となった。その間HYDEはデイリー5位まで転落したが、結果はHYDEが週間首位となった。初動はHYDEが7.3万枚、宇多田が7.0万枚だった。宇多田は前作の大不振からは這い上がったものの、やはり物足りない初動となった。

また、ドラマ「西遊記」からMONKEY MAJIK「Around The World」が好推移。週末はHYDEを逆転しデイリー2位まで昇り、週間4位、初動が「fly」の0.8万枚から大躍進の4.7万枚となった。さらに、活動再開したcoccoの新曲「音速パンチ」が5位に入った。

11位以下の深夜アニメの主題歌の躍進も見逃せない。
アニメ「舞-乙HIME」の栗林みな実「Crystal Energy」が週間15位・初動1.3万枚となった他、昨年いわゆるエロゲー主題歌をデイリートップ10入りさせた「Fate」シリーズから、アニメ「Fate/stay night」のタイナカサチ「disillusion」が週間13位・初動1.5万枚を記録する好調ぶりとなった。タイナカサチはデビュー作を上々の出だしで飾った。

週間首位
HYDE「SEASON’S CALL」…初動7.3万枚

主な出来事
・HYDEが宇多田を振り切り首位獲得
・Coccoの久々のシングルがトップ10入り
・栗林みな実・タイナカサチの好調ぶりが目立つ


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