ソフトバンクがアップルと提携し「iPod搭載」の端末を開発へ

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本日付の日本経済新聞1面によると、3月にボーダフォンを買収して携帯電話業界に参入したソフトバンクが「iPod」で知られるアップルと提携、その「iPod」を搭載した携帯電話端末の開発に取り組むと発表した模様。
(下記のWebソースでは、日経本紙よりも簡略な説明になっています。)

ソフトバンクと米アップルコンピュータは日本での携帯電話機事業で提携することで大筋合意した。アップルの携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」内蔵機を共同開発して年内にも発売する。
ボーダフォン日本法人買収で携帯市場に参入したソフトバンクは、ブランド力の高いアップル製品を、NTTドコモとKDDI(au)に対抗する切り札とする。アップルは携帯電話機市場に参入し、世界で音楽配信と組み合わせた事業を展開する。

ソフトバンクの孫正義社長とアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者が会談し、提携で大筋合意した。まず両社はiPod機能付き第三世代携帯電話機を共同開発する。携帯がそのままiPodになり、消費者は2つの機器を持たなくて済む。ソフトバンクとアップルの両ブランドを付けるとみられる。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060513AT1D1203P12052006.html

自分はauユーザーですが、着うたフルは全くといっていいほど使っていません。音楽には別のmp3メモリを持ち歩いています。パッと見てこの提携は素晴らしいものに見えるかもしれませんが、この端末を実現したとしてもユーザーが満足するためには多くの条件をクリアしたものでなければならないでしょう。


小型化については既にクリアしているためよしてしても、例えば電池の問題。au端末で「MUSIC-HDD」という呼び名をされている「W41T」は日本で初めて4GBの超小型HDDを端末内に搭載したが、連続待ち受け280時間という文句の割りに音楽再生を続けると10時間程度の電池持ちとも聞きます。端末内で別バッテリーを搭載して音楽再生時とそれ以外の時で切り替えるなど…というトンデモなアイデアが真っ先に浮かびましたが、現実問題iPodのように使いたいなら電池持ちの面が最大の問題でしょう。

それに大きな疑問があるのですが、端末が価格崩壊した場合0円や1円でもこういった端末は購入できるようになるのでしょうか。それならば価格が下がって0円になった時に安上がりでmp3プレイヤーが入手できてしまう事になる気が…。
もう一つ。解約すると中身の音楽ファイルはどうなってしまうのでしょうか。普段携帯で音楽を楽しむことのない自分にはよく分かりませんが、auの場合は再生できなくなったり他の機種への転送まで制限されるようです。(機種変更の場合は事前にSDに移したりすれば移動できるらしい。)利便性をうたうならそういった制限が外れなければならない気がします。
またこの携帯に慣れてしまうと、次機種変更したい時に同等の機種にしか変更できなくなってしまう気も。つまり携帯電話の機能とiPodの機能の両方にユーザーが満足し得る物でなければならないとも思いますが…。

携帯電話は電話やメールが主で、あくまで音楽機能はおまけだと自分は思っています。発想は面白いですので、今後どう進展するかに期待したいところ。


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