2006年の上半期も、数多くの新人アーティスト・グループが数多くデビューした。その中でもKAT-TUNが新人ながらもいきなりミリオンセラーを達成したのは記憶に新しいでしょう。
ジャニーズを除く新人の中で筆頭を走ったのは絢香で間違いない。2006年の上半期セールスチャートでも15位・売上220875枚を記録し、新人の中でも注目度は抜群。実力も確かなものが備わっていると思いますし、何よりもまだ年齢が若くこれからの成長株というイメージが強い。ファン層が確立されないまま2枚目を限定シングルとしてしまったメーカー側の戦略が、3枚目のシングル以降にどう影響するのかが気がかりではありますが…。
そんな彼女は7月19日に新曲「Real Voice」をリリース。新人としてはかなり早いペースでの3枚目で、メーカー側の強い意気込みが感じられる。近年の新人は一発屋となるケースが非常に多いですが、絢香はそのジンクスの例外となれるか期待したい。
Real voice | |
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またその他注目したい新人は数多くいますが、当ブログではジン、久嶋美さち、Suaraの3組を紹介したいと思います。
下半期ブレイクが期待される第一候補がジン。
5月24日にアルバム「言錆の樹」でデビューを果たした彼らは平均年齢が19歳の若々しいバンド。アルバムの1曲目「創の手」が異彩を放ちながらも非常にキャッチーなサウンドで、全国のFMでのOA回数が発売前後軒並み急上昇した。バンド内で紅一点の存在であるボーカルのひぃたんが放つ特徴的な声、そしてこれまでのどんなバンドも奏でてこなかったこれも特徴的なサウンドが次々にリスナーを虜にしているようだ。
そしてつい1週間前、8月2日にシングル「雷音」が発売されることが決定した。こちらはなんとアニメ「BLOOD+」の次期オープニングテーマと決まっており、これにより彼らが次のシングルでのオリコントップ10入りを果たし、本格ブレイクへの足がかりを作る事はほぼ確定的な状況となっている。しかしそれを抜きにしてもこの「言錆の樹」の完成度はデビューアルバムにしてかなりのものであると断言できる。1stシングルの発売前にぜひとも耳にして欲しい作品だ。
ジン official website
http://www.jinnlove.com/
言錆の樹 | |
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デビューシングル「Missing You」の発売直後から当ブログでプッシュし続けているのがこの久嶋美さち。
「彼女と心の振動」をテーマにした1stアルバム「Vibrato」は、圧倒的な躍動感を持った楽曲と心の暗部を細かく再現した楽曲との間の対照的な明るさが目立つ作品だった。力強い歌声でリスナーの耳を傾ける実力派シンガーの彼女は最近3rdシングルのレコーディングに入ったようで、もう間もなく新たな作品が届くはず。今年デビューの新人の中でも相当な実力を備えたシンガーであると確信しており、これからのプロモ次第ではブレイクの可能性も十分と言えるだろう。
久嶋 美さち | MISACHI KYUSHIMA | dreamusic
http://www.kyushimamisachi.jp/
Vibrato | |
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最後に紹介するのが、神秘的かつ優しい歌声が特徴的なSuara。
彼女は主にアニメの主題歌を担当。その歌声が特徴的で、注目度もぐんぐん上昇。最新シングル「夢想歌」はこれまでのSuaraの楽曲の雰囲気から180度転換した「青空」という言葉が非常に良く似合う懐かしげなサウンドがウケ、オリコン初登場20位を記録し、現在でもオリコントップ100内に留まっており異例のロングヒットとなっている。アニソン歌手の中でもこれからの活躍が大きく期待されているはず。
そんなSuaraはPlayStation2ソフト 「うたわれるもの ~散りゆく者への子守唄~」 のオープニング曲に新曲の「君だけの旅路」が採用されることが決定している。彼女の歌声も、ジンのボーカルひぃたんと同じで近年の歌手にはない特徴的なものを備えている。これから歌手として大きく羽ばたけるか注目したい。
Suara公式サイト
http://www.fixrecords.com/suara/
TVアニメ『うたわれるもの』オープニングテーマ 夢想歌 | |
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また2006年下半期にデビューして台頭してくるであろう歌手・グループもきっと多くいるはず。これからデビューする新人にも大きな注目を寄せ、その都度出来る限りチェックし、ピンと来たものについては当ブログでも取り上げていきたいと思っています。