ORANGE RANGE大不振?ついにデイリー5位まで転落…

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オリコンシングルデイリーチャート土曜付ではトップアーティストの不振が目立つ。TBS系ドラマ「鉄板少女アカネ」の主題歌となっているORANGE RANGE「SAYONARA」が、ドラマ効果(金曜)が発動した星泉(長澤まさみ)「セーラー服と機関銃」に抜かれてデイリー5位に転落し、週間結果が非常に心配になってきた。


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 ORANGE RANGEは昨年夏までのシングル売り上げで他の追随を許さず、05年の年間シングルチャートでは30位までに5曲もランクインさせるなど、男性グループの中では最大級の人気を誇っていた。
 その歯車が狂いだしたのは昨年秋ごろ。リリースしたアルバム「ИATURAL」が「musiQ」の263万枚に比べ3分の1近い92万枚に落ち着いてしまったことから、人気離れが露呈し始めた。
 また、今年に入ってORANGE RANGEは活動ペースが昨年に比べかなり落ち着いたものになってしまっている。4月にはシングルやオリジナルアルバムではなくリミックスアルバム「Squeezed」をリリース。これが累積6.2万枚と大失敗、さらに5月の「チャンピオーネ」の不振に繋がった。考えてみれば05年8月の「キズナ」から06年5月の「チャンピオーネ」までシングルリリース間隔が開きすぎており、それが今作「SAYONARA」の不調に繋がっているのではないかと思えてくるほどだ。

 昨年まではリリースすれば初動20万枚前後は確実と言われ、03年以降デビューのグループ・歌手の中では間違いなくトップレベルの売り上げ水準を誇った、今の邦楽界には貴重な存在。
 そんなORANGE RANGEまでもが早くも売り上げ減退の波に飲み込まれ始めている裏では、新人から大きなヒットが生まれないという悪い流れもある。Kaoru AmaneやYUI for 雨音薫は企画物であり、YUIは映画タイアップがなくなった途端売り上げが伸びず。柴咲コウも黄泉がえりやセカチューのときだけ当たり他は低迷。I WiSHは「明日への扉」以外、平原綾香も「Jupiter」以外売れず、といった具合だろう。
 一方でBUMP OF CHICKENのように時間を掛けてじわじわと上位に定着し始めた新鋭もいる。また、シングルでなくアルバムで売り上げを伸ばして知名度を上げるDef TechやHY、またアルバムで知名度を上げてシングルでも成功したAqua Timezのような例も。

 2000年代、特にこの3年以内にデビューしたグループ・歌手から初動で20万枚近くコンスタントに出せるものが現れる可能性が低い今、ORANGE RANGEの今作の不振にはやや残念に思うところがある。世間からパクリ疑惑と散々騒がれ、個人的にもあまり良い印象を持たなかったレンジですが、彼らがいざ不振に喘ぐとその裏では邦楽界が逆に寂しい状況になっているような気がする。あくまでも売り上げ面でですが。

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2 Responses

  1. ai より:

    とうとうORANGE RANGEに危機がやってきましたね。
    私は正直「ИATURAL」の売り上げから見て、そろそろだな…と思ってました。旬は2004~2005年ぐらいということで、ちょっと早いけど…。

  2. この*せつ より:

    僕の予想通りレンジが低かったわけですか~
    流行というものは一時的ということが知らしめられた結果になったかんじです。