オリコン週間シングルチャートによると、今週までに秋川雅史「千の風になって」が積み上げた累積売上は614876枚。
同作品は初登場時の初動が513枚であり、累積枚数はその1200倍に達する計算だ。
この「累積初動比」が伸びる傾向はロングヒットした作品によく見られるが、例えば05年にロングヒットしたAI「Story」の累積初動比は11倍となっており、秋川雅史の1200倍などというとてつもない数字には到底及ばないものだ。
初登場時の売上げ枚数が低ければ低いほどこの比率は伸びるという結論はすぐに出てくる。しかし、初登場が3ケタの初動から50万枚~60万枚という売上をマークするに至る作品はそう出てくるものではない。この1200倍という伸びには驚くしかないだろう。
最近の作品でこの累積初動比が最も高くなったものとしては森山直太朗「さくら(独唱)」がある。初動1786枚からスタートしたこの作品は累積で1054630枚まで売上を伸ばした。ミリオンも達成し凄そうに見えるが、これでも累積初動比は590倍なのである。
また、ロングセラー記録ならばどの作品にも負けない中島みゆき「地上の星」の累積初動比も実は32倍と、1200倍という数字の前では霞む。
秋川雅史はまさしく「下位から這い上がってきたアーティスト」と言えるだろう。売上推移的にはミリオンセラーも十分視野に入っており、この先この累積初動比もまだまだ伸びていくことは間違いない情勢だ。
千の風になって | |
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おそらく累積初動比の記録更新ではないかと思います。
まあ昔と今では下の順位まで発表されますので明らかに有利になるのですが。
過去の作品では
KANの「愛は勝つ」が初登場99位売上売僧1950枚からトータル2012260枚と1000倍以上というのがあります。
100位までの発表の時代ではこれ以上にスタートが低いうえにダブルミリオン作品はないと思われます。