倖田來未にMステ逆効果発動?宇多田、再び独走へ!

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オリコンシングルデイリーチャート土曜付では、宇多田ヒカル「Flavor Of Life」倖田來未「BUT/愛証」の双方にかかるタイアップ効果の度合いに注目が集まった。

宇多田はドラマ「花より男子2」の最終回翌日効果で指数が前日比+2000点と好調。しかし倖田はわずか+300点にとどまり、Mステ効果は発動せず逆に不調を招いたという見方も生まれている。


テレビ朝日系列の音楽番組「ミュージックステーション」に出演して週末売上を伸ばすことを、Mステ効果による売上アップという。しかしこの逆で、Mステ放映翌日にライト層の買い控えが起き、売上があまり伸びないもしくは逆に下がる、または順位が他と比べて相対的に下がるなどということが起こったとき、それらはMステ逆効果によるものと考えられている。

Mステ逆効果が発動したと言われている例で最も有名なのが、2004年2月のZONE「卒業」である(注:アルバム先行)。「ドラムが叩かれていないのに音が鳴っている」などと不評、さらにドラムのパフォーマンスなどが物議を呼び、ライト層による買い控えが起きたといわれている。
この時ZONEは04年2月6日のMステに出演。6日付デイリーで6位だったものが、Mステの翌日となる7日付では7位に後退、翌日はさらに9位となり、Mステ出演後に大きく順位を下げてしまったのだ。他の出演組では上戸彩が3ランク、ジャパハリネットが1ランク、玉置成実が6ランクなどと上げた中、ZONEはMステ出演のなかったスピッツに抜かれたためにこの時「逆効果」が指摘された。

話を戻して、今週の宇多田と倖田の指数推移を追ってみたい。

宇多田、倖田の今週の指数推移
宇多田ヒカル倖田來未
今週前週
783511633
70371049711310
6290127308689
475299644850
417776873336
6224130983631
15598
指数計
(仮定)
363158120731816
補正係数1.731.731.75
補正込6282414047955678
前作初動

61817
(AL先行)

倖田來未はMステに出たのにもかかわらず伸びは前日比+300でしかない。
そもそもMステに出なくとも、よほどの初動型でない限り週末には売上を伸ばすのが普通だ。例えば秋川雅史は2/23(金)~24(土)にかけて、特に大きな音楽番組に出演しなかったが800枚も売上をアップさせている(参考)。

今までの推移から考えれば宇多田ヒカルの伸びも決して大きなものとは言えないが、過去2週間では驚くほどの指数の伸びがあり、多少の効果の減衰は仕方がないと見てもいいだろう。しかし倖田來未の+300というわずかな伸びは、「休日微増 + Mステ効果」と考えるとかなりの無理が生じる。

少しMステ効果から離れるが、もっと酷いのはシングルと同時発売だった倖田來未のアルバムである。指数が見えるミスチルと中島美嘉は土曜付で共に指数を2000点アップさせているのに、倖田來未だけが2000点下げたのだ。
つまり、シングルでもアルバムでも倖田來未は特に不調ということになるのである。

今回、倖田來未にMステ逆効果が発動してしまったと見ていいのだろうか。
これで週間首位は宇多田の手に渡ることはもはや確定的だ。倖田來未はさらに、アルバム先行シングルだった「Cherry girl/運命」の初動6.1万枚を超えるためにも計算上3500点の指数が必要なことから、そのラインの突破すら微妙になってきている。

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1 Response

  1. ナナツメ より:

    倖田を擁護するわけではないですが、この間の金曜のMステはデビュー時をかき集めた映像に注目が集まり、Mステ効果はいつもより出にくかったのではないかと思いました。
    まあ、そんなことを考慮したとしても倖田は明らかに不調ですが。