最新のオリコン週間アルバムチャートでは、アメリカの洋楽HIP HOPソロシンガー・エミネムの「リラプス」が1位を獲得。エミネムのオリコン1位獲得は自身初となった。
今週のアルバムチャートは、序盤から氷川きよし「演歌名曲コレクション10~浪曲一代~」が大きくリードしているように見えた。ところが結果はエミネムが “逆転勝ち” した形となっている。
今週のアルバムチャート1位は、洋楽のエミネム。初動売上は4.6万枚だった。エミネムは、先週1週間で発表されたオリコンデイリーの推定売上枚数の合計が34031枚だった。オリコンのデイリーチャートには輸入盤は一歳加算されておらず(公式参照)、週間集計時に輸入盤分が約1.2万枚加算されたことになる(輸入盤補正)。補正係数に直すと、約1.35となった。
先週のアルバムデイリーチャートでは、初日に1位を獲得した氷川きよしが、1日でエミネムに対して約0.7万枚の差をつけた。氷川きよしは翌日も勝ち、差を約1.1万枚まで広げていたが、エミネムは輸入盤の分でこの差をひっくり返せていた。
氷川きよしは、売上が見えていた火~金の期間だけで34177枚を売り上げているため、土日の売上を加算すれば、「オリコンデイリーの推定売上合計」でエミネムに勝っていたのは事実。しかし、氷川有利に見えたチャート争いは輸入盤補正によってひっくり返された。
輸入盤補正の実例では、先週のグリーン・デイもオリコンデイリーの推定売上の合計からさらに約1.3万枚の上乗せが入っている(補正係数約1.27)。
なお氷川きよしら演歌勢も、通常のCD店以外に、デイリーチャートでは集計対象になっていない演歌系のショップの売上が加算されると言われている。これは「演歌補正」と呼ばれてきた現象だ。今週のチャート結果から端的に述べれば、「演歌補正は輸入盤補正を上回ることができなかった」ということになる。
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エミネム vs 氷川きよし って何かじんわりくる戦いですね。
定額制のナップスターだとグリーンデイも
エミネムも来週のM・マンソンも聴けるのに買う人偉いなぁ
ここんとこ3、4万枚程度でアルバムチャート1位になったり停滞ぶりが気になります。